諏訪大社の縁起物語・甲賀三郎伝説をめぐるノンフィクション映画『ものがたりをめぐる物語』、8月27日に諏訪で上映会

諏訪大社の縁起物語、つまり始まりの物語のひとつに「甲賀三郎」の伝説があります。甲賀三郎という人物が、突然姿を消した姫を探して蓼科山の人穴から地下の国をめぐり、やがて地上へ戻ってくる物語です。地上へ戻ると蛇の身体になっていた三郎ですが、その後人間の姿に戻り、神通力を手に入れ諏訪大明神となります。

浄瑠璃などにも描かれるこの伝説をめぐる映画が、「すわ大昔フォーラム」の一環として8月27日に諏訪市文化センターで上映されます。『ものがたりをめぐる物語』です。

10年以上にわたる取材で完成した2部作のノンフィクション

『ものがたりをめぐる物語』は甲賀三郎伝説が何を語ろうとするものなのかを追う作品。前編の「地下の国へ」と後編の「再び地上へ」からなる2部作で、今年完成しました。

絵:近藤圭恵

10年以上にわたる取材により完成した作品で、御神渡りやその神事など諏訪の映像も収録されている、諏訪との縁が深い映画。諏訪の人々と暮らしから、諏訪神社がある陸前高田の人々など、諏訪信仰がつなぐ縁と人々の姿を映し出しています。

人穴、地下、蛇といった伝説のキーワードが映画を導いていきます。
絵:近藤圭恵

2020年に刊行された書籍『諏訪式。』も、実はこの映画の取材から生まれたもの。映画プロデューサーの小倉美惠子さんが作品取材を通じて触れたことをもとに、『諏訪式。』が生まれたんだそうです。

諏訪の地で完成初上映、入場は無料

8月27日は、そんな『ものがたりをめぐる物語』前後編が揃っての初上映となります。完結記念であり、映画ゆかりの地での上映ということで、入場は無料。前後編の上映後にはトークイベントも予定されています。

事前申し込み制。先着順なので、見たいという人はお早めにお申し込みを。

諏訪大社とその信仰の物語と人々をつなぐノンフィクション映画、ぜひ初上映で触れてみてください!

[第29回すわ大昔フォーラム 『ものがたりをめぐる物語』上映会]

開催日
2022年8月27日(土)
時間
13:00〜16:00(開場=12:30)
会場
諏訪市文化センター(長野県諏訪市湖岸通り5-12-18)
入場料
無料(全席自由・事前申し込み制)
申し込み
諏訪市博物館(TEL=0266-52-7080
ささらプロホームページ(https://sasala-pro.com/tickets/
作品公式サイト
https://sasala-pro.com/monomono/
               

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