長野県諏訪郡原村にある国史跡・阿久遺跡をご存知ですか? 八ヶ岳西南麓遺跡群と呼ばれる遺跡のひとつで、縄文時代前期を中心に、早期・中期・後期と、平安時代後期にかけての複合遺跡です。実はこの諏訪地域は縄文時代、日本でもっとも人口が多く栄えていた場所だったと言われています。なかでも、八ヶ岳の麓・阿久遺跡には、考古学における縄文時代の常識を覆すほど大きな発見が数々ありました。
阿久のひみつを見にいこう!
そんな阿久遺跡のひみつや歴史を学ぶイベントが開催されます。諏訪を中心に、歴史的文化遺産の保護や活用に関する活動をしている大昔調査会さん主催の「知ってる?阿久遺跡 縄文前期の大遺跡、阿久のひみつを見にいこう!」です。毎回テーマを変えた全3回のプログラムで、“おーむかしハカセ”が皆さんをご案内しますよ。
初回の10月7日は、7000年前の縄文人が残した阿久遺跡について詳しく学ぶ回。旧石器時代から縄文中期の間に繁栄した縄文前期の遺跡には、自然環境の変化によって暮らしや生き方を変えながらも厳しい自然と対峙し、生き抜いてきた縄文人からのメッセージがあふれています。阿久に残されたヒントを鍵に、それらの歴史やひみつを紐解いていくプログラムです。
2回目の10月14日は、阿久遺跡ひみつガイドウォークと原村埋蔵文化財の収納庫見学。大きなドーナツのような環状集積群が地中に眠る阿久遺跡とその周辺を歩きながら縄文時代に思いを馳せ、秘密を探るプログラムです。ドローンを使って空から阿久遺跡を映し出し、縄文前期の大遺跡をじっくり解説。また、普段は公開していない、原村の遺跡から出土した土器や石器を収蔵している収蔵庫の見学も解説付きで楽しめます。
最終回の11月23日は、原村からちょっと足を伸ばして、長野県立歴史館へ阿久遺跡の“ムラ”を見に行くプログラムです。長野県千曲市の県立歴史館では、常設展示で阿久の”ムラ“の様子や立石・列石などが再現されています。解説を聞きながら、原寸大の住居跡や遺物の数々を見学して、縄文時代の暮らしや7000年前の”ムラ”のひみつを見学できますよ。
大人も子どもも楽しめるイベントなので、おひとりでも親子でも家族でも参加できます。気になったプログラムはもちろん、3回を通しての参加もおすすめ。参加したあとには、あなたも阿久遺跡ハカセになれるかも!
イベントサイトが公開されました:https://suwa-tabi.jp/akyu/
[知ってる?阿久遺跡 縄文前期の大遺跡、阿久のひみつを見にいこう!]
- 開催日
- 2023年10月7日(土)、10月14日(土)、11月23日(木・祝)
- 時間
- 10月7日=13:00〜15:00ころ、10月14日=10:00〜12:00ころ、11月23日=10:30〜12:30ころ
- 場所
- 10月7日=八ヶ岳美術館(長野県諏訪郡原村17217-1611)
10月14日=原村埋蔵文化財収納庫(長野県諏訪郡原村柏木)
11月23日=長野県立歴史館(長野県千曲市大字屋代260-6) - 料金
- 10月7日=無料+入館料、10月14日=無料、11月23日=無料+入館料
※各施設の詳細入館料は下記HPよりご確認ください - 八ヶ岳美術館詳細ページ
- https://yatsubi.com/guide/
- 長野県立歴史館詳細ページ
- https://www.npmh.net/guide/
- イベント詳細ページ
- https://www.facebook.com/oomukashichousakai/