絵本が原画で読める小さな絵本美術館「ささめやゆき絵本原画展 ―明日は今日とちがう一日―」開催中、冬季休館前のラストチャンス!

長野県岡谷市のリンゴ園のなかにある「小さな絵本美術館」の分館として建てられた、森のなかのもうひとつの美術館が八ヶ岳の麓にあります。高原エリアの原村にある「小さな絵本美術館 八ヶ岳館」です。

小さな絵本美術館 八ヶ岳館。

小さな絵本美術館 八ヶ岳館 外観。

原画で読む絵本の魅力

絵本作家のさとうわきこさんによって創設されたこの美術館は、絵本原画・絵画・古い絵本などのさまざまな展示に加え、絵本が自由に読める図書室や喫茶スペースでゆっくりと時間を楽しむことができます。
絵本美術館の魅力は、なんといっても“絵本が原画で読める”こと。印刷された絵本では味わえないような、原画ならではの味わいを感じられるんです。原画を眺めていると、絵のタッチや洗練された色彩の豊かさ、線の細かさ、躍動感、その絵に込められた思いが伝わってきます。おはなしの文章もいっしょに展示されているので、絵を見ながら絵本も読み進めることができますよ。

『ねこのチャッピー』『あしたうちにねこがくるの』など

そんな絵本美術館で現在行われている企画展が、「ささめやゆき絵本原画展 ―明日は今日とちがう一日―」です。ユーモアでありながらどこか切なさを感じさせる描写と、深みのある豊かな色彩、柔らかな筆遣いで、子どもから大人まで幅広い年齢層を惹きつけるささめやゆきの作品。目のまえの作品に淡々と向き合い続け、自由な作風と独自の路線をつくり上げてきました。

企画展では、絵本原画をはじめ、油彩やクレヨン、版画など、ささめやゆきのさまざまな表情に迫る作品を展示中。『ねこのチャッピー』や『あしたうちにねこがくるの』、『おもちゃ屋へいったトムテ』、『ぽぽんぴぽんぽん』、宮沢賢治作『ガドルフの百合』や『よだかの星』、まど・みちお作『くうき』などたくさんの作品が展示されていますよ。

冬季休館は11月28日から

そして小さな絵本美術館は、もうすぐ寒い冬がやってくるので長いお休みに。八ヶ岳館は11月28日から冬季休館に入ります。「ささめやゆき絵本原画展 ―明日は今日とちがう一日―」は今年度最後の企画展ですので、次に絵本の世界へ飛び込めるのはまた来年の春。冬が訪れる前に、ぜひ遊びに行ってみてください。

[ささめやゆき絵本原画展 ―明日は今日とちがう一日―]

開催期間
〜2023年11月27日(月)
時間
10:00〜16:30(入館受付=16:00)
場所
小さな絵本美術館 八ヶ岳館(長野県諏訪郡原村原山17217-3325)
入館料
一般=800円、中高生=400円、小学生=300円
休館日
火・水曜
詳細ページ
https://www.ba-ba.net/
               

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