1970年に開館した長野県岡谷市にある市立岡谷美術考古館。ここでは、絵画、彫刻、工芸、書などの岡谷市や郷土にゆかりの深い作家を中心とした美術作品と、市内遺跡から発掘された縄文時代から平安時代までの多数の出土品を展示しています。
現在は、国指定重要文化財に指定されている顔面把手深鉢形土器をはじめ、土器・石器類、美術作品など、合わせて809点の作品を収蔵しています。
展示機会の少なかった名品が一堂に
そんな市立岡谷美術考古館は今年、移転開館の10周年を迎えます。それを記念して、1月4日から3月3日にわたり、収蔵作品展「美術考古館の隠れた名品展」が開催されています。
今までの展覧会は、作家ごとの個展や一定のテーマに沿ってさまざまな作家の作品を一堂に展示する形が多かったそうですが、なかには、一点あるいは数点しか収蔵がない作家さんもいます。そのため、個展という形で展示することが難しかった作品や、テーマに左右されることで公開する機会が少ない作品が数多くあります。
今回の「美術考古館の隠れた名品展」では、眠っていた名品、収蔵数は少ないながらも優れた美術作品が一堂に展示されます。日本画家・安藤耕斎、漆芸家・小口正二、彫刻家・清水多嘉示ほか、約15名の作家による作品が登場しますよ。
地元にゆかりがある作家たちの、普段はなかなか見られない珍しい収蔵作品が並ぶ「美術考古館の隠れた名品展」、ぜひこの機会に足を運んでみてください。
[美術考古館の隠れた名品展]
- 開催期間
- 2024年1月4日(木)〜3月3日(日)
前期=2024年1月4日(木)〜2月4日(日)、後期=2月8日(木)〜3月3日(日) - 時間
- 10:00〜18:00
- 場所
- 市立岡谷美術考古館(長野県岡谷市中央町1-9-8)
- 休館日
- 毎週水曜日、祝日の翌日、2月5日(月)、2月6日(火)
- 料金
- 一般=370円、小・中学生=160円
- 詳細ページ
- https://okaya-museum.jp/archives/category/exhibitions/collection-2