みなさんは、かつて日本が世界一の生糸輸出国だったということをご存じですか?
1859年に横浜・長崎・函館の3港が開港してから昭和初期まで、シルクは日本の主要輸出品として日本経済を支えていました。そして、当時の生糸生産を支えた一大産地が、実は長野県の岡谷市なんです。岡谷で生産された生糸の多くは輸出され、国内では「糸都(しと)岡谷」、海外では「SILK OKAYA」と呼ばれ、世界にその名を知られるまちになりました。
新しいシルク文化が生まれるまちへ
そして今でも、その歴史と文化を活かした「岡谷シルク」というブランドを通して、岡谷のシルクの歴史は刻まれています。「岡谷シルク」とは、「新しいシルク文化」を創造するブランド。新しいものづくりや次世代の担い手づくり、養蚕、製糸、製品化までをすべて岡谷で行うなどの取り組みを行っています。
そんな「岡谷シルク」について深く知ることができる、企画展「岡谷シルク展」が、現在、長野県岡谷市の岡谷蚕糸博物館にて開催中です。
「岡谷シルク展」では、岡谷ならではの価値を認証する「岡谷シルクブランド認証制度」に基づき認証された製品が展示されます。諏訪実業高等学校服飾科の生徒さんが制作したシルクドレスや、シルクおかや次世代担い手育成プログラムの参加者が制作したシルクストールなど、さまざまな製品が登場しますのでお楽しみに!
ちなみに、岡谷蚕糸博物館は日本で唯一、民間の製糸工場を併設している博物館。製糸機械類、文書類、製糸経営史料など約3万点を収蔵・展示しており、常設展では蚕糸業の発展の歴史を学べるだけでなく、糸繰りの実作業も間近で見ることができますよ。
繭人形造りのワークショップやギャラリートークも
また、会期中には、繭人形づくり「諏訪湖スワン」ワークショップとギャラリートークも開催。ギャラリートークでは、学芸員の方と生産者の方による展示品解説もあります。なお、どちらも事前申し込みが必要ですので、気になった方は早めのお申し込みがおすすめです。
「岡谷でしかできないもの」、「岡谷だからできるもの」が集まる「岡谷シルク展」に、ぜひ遊びに行ってみてください。
[岡谷シルク展]
- 開催期間
- 2024年2月22日(木)〜5月12日(日)
- 時間
- 9:00〜17:00
- 場所
- 岡谷蚕糸博物館(長野県岡谷市郷田1-4-8)
- 入館料
- 一般=510円、中・高校生=310円、小学生=160円
※諏訪6市町村の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です。 - 詳細ページ
- https://silkfact.jp/news/exhibition/
[繭人形づくり「諏訪湖スワン」ワークショップ]
- 開催日
- 2024年3月23日(土)
- 時間
- 午前=9:30〜11:00、午後=13:00〜14:30
- 料金
- 300円
- 問い合わせ
- TEL=0266-23-3489
[ギャラリートーク]
- 開催日
- 2024年4月13日(土)
- 時間
- 10:00〜11:00
- 料金
- 入館料
- 問い合わせ
- TEL=0266-23-3489