桜の季節が過ぎるころになると、入れ替わるようにしてツツジが開花を迎えます。諏訪湖のほとり、長野県岡谷市にある鶴峯公園もツツジの名所のひとつです。

3万株ものツツジが咲き誇る、中部地方随一の名所

鶴峯公園は、3万株ものツツジが咲く、中部地方で一番といえるほどの名所。30もの種類があり、赤、白、ピンク、紫などさまざまな色のツツジが園内を鮮やかに彩ります。現在はちょうど見ごろの時期。花も満開を迎え、華やかな色のまるくて可愛らしいツツジの木が公園中に広がる姿は圧巻です。

また、5月14日までは「鶴峯公園つつじ祭り」も開催中。露店の出店や岡谷太鼓の演奏なども行われるのでお楽しみに！

名所誕生のきっかけは勘違い⁉︎

ちなみにこの名所、実は誕生のきっかけが勘違いからだったんです。

昭和初期、元々小学校があった場所にできたのが鶴峯公園。その後、製糸業で知られる片倉組から、当時の川岸村（現在の岡谷市川岸）に一帯の広い土地が寄付され、それを記念して公園にツツジが植えられることになりました。

このとき植えられる予定だったツツジは300株。ですがなんと、購入先の勘違いで貨車3台分ものツツジが送られてきたんです。予定を大きく超える量に村は大騒ぎになったそうですが、返品もできないということで、送られてきたツツジは何日もかけて有志の手で植えられました。鶴峯公園は、そんな偶然から誕生した名所だったんです。

このエリアに遊びに来る方はもちろん、地元の方も、ぜひ鶴峯公園に立ち寄ってみてください。

[鶴峯公園つつじ祭り]