6月に入り梅雨の時期がやってきました。新緑の木々から雨の雫がぽたぽたと落ちる様子も美しく、夏の前の静けさを感じられる季節ですが、お出かけをするにはちょっと不便なところもありますよね。
ですが八ヶ岳エリアには、そんな雨の日でもゆっくりと時間を過ごせるスポットもたくさんあるんです。
そのひとつが、高原エリアの原村にある小さな絵本美術館 八ヶ岳館。長野県岡谷市のリンゴ園のなかにある小さな絵本美術館の分館として建てられた、森のなかの美術館です。
原画だからこそ味わえる絵本の魅力
絵本作家のさとうわきこさんによって創設されたこの美術館では、絵本原画・絵画・古い絵本などのさまざまな展示に加え、絵本が自由に読める図書室や喫茶スペースでゆっくりと時間を楽しむことができます。
絵本美術館の魅力は、なんといっても“絵本が原画で読める”こと。印刷された絵本では味わえないような、原画ならではの味わいを感じられるんです。原画を眺めていると、絵のタッチや洗練された色彩の豊かさ、線の細かさ、躍動感、その絵に込められた思いが伝わってきます。おはなしの文章もいっしょに展示されているので、絵を見ながら絵本も読み進めることができますよ。
『おおかみと七ひきのこやぎ』、『ねむりひめ』など
そんな絵本美術館では現在、企画展「フェリックス・ホフマン展 父から子へ 世界で1冊の絵本」が行われています。『おおかみと七ひきのこやぎ』、『ねむりひめ』、『ラプンツェル』など数多くの名作を残したフェリックス・ホフマン。世代を超えて愛されるホフマンの絵本ですが、そのはじまりは彼が愛する子どもたちに贈った世界でたった1冊の手づくり絵本からだったんです。
企画展では、子どもたちのためにつくった世界で1冊の手描きの絵本をはじめ、絵本の最終稿、絵本の原画、スケッチなどを展示中。わが子を想ってつくられたグリム童話の絵本からは、愛する人を想う優しさやあたたかさを感じられますよ。
6月23日まで開催していますので、ぜひ足を運んでみてください。
[フェリックス・ホフマン展]
- 開催期間
- 〜2024年6月23日(日)
- 時間
- 10:00〜17:00
- 場所
- 小さな絵本美術館 八ヶ岳館(長野県諏訪郡原村原山17217-3325)
- 休館日
- 火・水曜
- 入館料
- 一般=800円、中高生=400円、小学生=300円
- 詳細ページ
- https://www.ba-ba.net/