夏の暑い時期は、高原エリアの原村でもずっと外に居るのはちょっと大変。お出かけや観光で遊びに来たときに、室内でゆっくりと過ごせる場所も知っておきたいですよね。
原村にもいくつかそういった場所がありますが、そのうちのひとつが、小さな絵本美術館 八ヶ岳館。長野県岡谷市のリンゴ園のなかにある小さな絵本美術館の分館として建てられた、森のなかの美術館です。
絵本が原画で読める森のなかの美術館
絵本作家のさとうわきこさんによって創設されたこの美術館では、絵本原画・絵画・古い絵本などのさまざまな展示に加え、絵本が自由に読める図書室や喫茶スペースでゆっくりと時間を楽しむことができます。
絵本美術館の魅力は、なんといっても“絵本が原画で読める”こと。印刷された絵本では味わえないような、原画ならではの魅力を感じられるんです。原画を眺めていると、絵のタッチや洗練された色彩の豊かさ、線の細かさ、躍動感、その絵に込められた思いが伝わってきます。お話の文章もいっしょに展示されているので、絵を見ながら絵本も読み進めることができますよ。
絵本を描いて60年、『おつかい』や「ばばばあちゃん」シリーズも
そんな絵本美術館では現在、企画展「星をみつめて おもいだす 追悼さとうわきこ展」が開催中です。2024年3月28日、この美術館の創設者でもある絵本作家・さとうわきこさんが急逝。“星をみつめて おもいだす”ように、作品に触れることで、わきこさんを偲び、思いを馳せる企画展となっています。
企画展では、出版から50年になる『おつかい』や、100刷をむかえたロングセラーの『せんたくかあちゃん』、おなじみの「ばばばあちゃん」シリーズなど、世代をこえて愛されてきた作品を数多く展示。絵本を描きはじめてから約60年、100冊以上の絵本をつくり、世に送り出してきたわきこさんの人生を振り返ります。
絵本原画はもちろん、初期の作品や青森のねぶた祭りで制作した巨大なねぶた作品、人形や陶器作品、わきこさんが好きだった石に手彩した作品など、普段は見ることのできない立体作品も展示されますのでお楽しみに。
9月8日まで開催していますので、ぜひ足を運んでみてください。
[星をみつめて おもいだす 追悼さとうわきこ展]
- 開催期間
- 2024年7月13日(土)〜9月8日(日)
- 場所
- 小さな絵本美術館 八ヶ岳館(長野県諏訪郡原村原山17217-3325)
- 時間
- 10:00〜17:00
- 定休日
- 火・水曜
※8月は無休 - 料金
- 一般=800円、中高生=400円、小学生=300円
- 詳細ページ
- https://www.ba-ba.net/企画展-1/