生糸の国・日本を支えた一大産地・長野県岡谷市
11月22日、23日、24日の3日間にわたり、旧山一林組製糸事務所内を活動拠点とする、きぬのふるさと岡谷絹工房にて「アトリエOPEN DAY 2024」が開催されます。
かつて世界一の生糸輸出国であった日本のなかでも、長野県の岡谷市は当時の生糸生産を支えた一大産地。会場である旧山一林組製糸事務所は、大正10年に建築された岡谷でも五本の指に入る大製糸工場です。全盛期の製糸業をしのぶ貴重な建物として国登録有形文化財にも登録されています。現在は、絹工房として絹織物研修や制作に利用されており、洗練されたデザインと手織り独特の風合いを持つ新しいシルクブランド・岡谷シルクの発信地となっています。
“絹”の魅力を、見て、触れて、体験できる3日間
そんな岡谷絹工房の「アトリエOPEN DAY」では、着物、帯、手織りマフラー、草木染めのストールや絹小物といった「織と染」の作品展や販売をはじめ、千曲市であんず染めの絵絣作品を制作している染織作家・窪田孟恒さんによるあんず染め体験、建物見学、コースター機織り体験、組紐体験なども行われます。
ちなみに、アトリエにお着物で来場した方先着10名様には、シルクの特別プレゼントも用意されているそうですのでお楽しみに!
また、2月16日までは岡谷蚕糸博物館にて企画展「宮坂博文の世界展」も開催中です。岡谷に生まれ、シルク文化の発展に尽くした宮坂博文さん。前衛的なインテリア織物から伝統的な織物まで、幅広い作品を手がけたテキスタルデザイナーであり、きぬのふるさと岡谷絹工房の創設者でもあるんです。企画展では、そんな宮坂博文さんの織物作品、設計書、執筆資料、講演記録、愛用の品などの展示からその功績をたどります。
歴史ある国登録有形文化財のなかで、シルクのさまざまな魅力を間近で体感することができる岡谷絹工房「アトリエOPEN DAY」に、ぜひ遊びに行ってみてください。
[アトリエOPEN DAY 2024]
- 開催日
- 2024年11月22日(金)、11月23日(土)、11月24日(日)
- 時間
- 9:30〜15:30
- 場所
- きぬのふるさと岡谷絹工房(長野県岡谷市中央町1-13-17旧山一林組製糸事務所内)
- 詳細ページ
- https://silkfact.jp/news/11-14~2-16企画展「宮坂博文の世界展」を開催/