乾いた寒風が山から吹き下ろし、冬の冷え込みが厳しい八ヶ岳西麗エリア。この地域では、そんな凍てつくような寒さのことを、「凍(し)みる」といいます。1年のなかでも特に寒さの厳しい12月から2月には、土が凍ってしまうほど。ですがそんな極寒の冬の間にも、季節の“らしさ”を活かして、田んぼや家の軒先でつくられているものがあります。
この地域ならではの保存食でもある「凍み」の食材です。「凍み」とは食材などを凍らせた後、日中の陽射しで乾燥させる加工方法のこと。天然のフリーズドライなんて呼ばれることもあります。生産量日本一を誇る長野県の特産・寒天のほか、お豆腐屋さんが冬にだけつくる凍み豆腐、各家庭で伝統的につくられている凍み大根、伝統的な自然食の凍りもちなど、さまざまな食材があります。晴天率が高く、冷たく乾燥しているという気候を活かした「凍み」の食文化には、人々の知恵や工夫が詰まっているんです。
そんな「凍み」の文化を、知り、味わい、体験できるイベントが、長野県茅野市にて開催されています。茅野市を拠点に活動している「ちの旅」主催の「凍みでつながるスタンプラリー」です。
「凍み」の食文化に親しもう!
このイベントのために、諏訪地域では見かける機会も多いリビセンマップを手がけている山本ひかるさんが「凍みマップ2025」を作成。マップには、凍み食材を食べることのできる飲食店や買うことのできる直売店、体験やワークショップを開催している場所がまとめられています。スタンプを3つ集めると、素敵な景品のプレゼントも! 受け渡しはイリセン寒天湯川工場で行っていますので、ぜひいろんなお店を巡ってみてください。
また、ちの旅プレゼンツの凍み食材にまつわるワークショップも開催中。おばあちゃんに習う“おもてなし凍み料理”、蕎麦職人が作る凍み料理、日本一の産地で学ぶ「棒寒天」のこだわり、標高1100mにある豆腐店で凍み豆腐づくりなど、さまざまな体験が。気になる体験を見つけたら、事前予約をしてご参加ください。
さらに、2月23日には、イリセン湯川工場にて恒例イベント「干し場でマルシェ2025」も行われます。後日、企画等の詳細がアップされますのでお楽しみに!
[凍みでつながるスタンプラリー]
- 開催期間
- 2025年1月1日(水)〜3月31日(月)
- 凍みマップ
- https://chinotabi.jp/assets/uploads/2024/12/凍みマップ1216-1.jpg
- 凍み本
- https://chinotabi.jp/assets/uploads/2024/12/凍み本_compressed.pdf
- 凍みマップ配布場所
- イリセン寒天湯川工場、古民家かもすや、ひなの方、森の家花蒔店、勝山そば店、小林豆腐工房 千年豆腐、茅野茶輪たてしな日和、たてしな自由農園 茅野店、市内温泉旅館、茅野駅観光案内所
- 詳細ページ
- https://chinotabi.jp/feature/shimibook/
[凍みでつながるワークショップ]
- 開催日
- 2025年2月9日(日)、2月25日(火)、3月19日(水)
- 時間
- 10:00〜13:00
- 詳細ページ
- https://chinotabi.jp/feature/shimibook/
[干し場でマルシェ2025]
- 開催日
- 2025年2月23日(日)
- 時間
- 10:00〜15:00
- 場所
- イリセン寒天 湯川工場(長野県茅野市北山湯川)