諏訪湖の緑に囲まれたハーモ美術館。約450点の所蔵作品があり、世界的にも貴重で個性に富んだ特徴ある名画を鑑賞することができます。建物からは富士山を眺めることができ、長野県のサンセットポイントにも選ばれるほどのロケーションも持っている美術館なんです。
そんなハーモ美術館にて、9月13日より秋の企画展「マティスとルオー サーカス×サーカス」が開催されます。
「サーカス」をテーマに描かれる絵画を一堂に展示
展示のテーマとなるのは「サーカス」。その起源は、古代ローマや古代エジプトの時代まで遡ります。19世紀半ばには大衆娯楽としての本格的な見世物として発展し、多くの人たちを魅了したサーカスは、多くの芸術家たちの作品のモチーフとなりました。
今回の展示は、「サーカス」を描いた芸術家たちのなかでも、同年代を生きたマティス(1869〜1954)とルオー(1871〜1958)の2人にフォーカスを当てて開催されます。大胆な色彩の表現で「色彩の魔術師」とも呼ばれた、フランス出身の画家・アンリ・マティスと、同じくフランスを代表する20世紀の画家・ジョルジュ・ルオー。この2人は、同じ学校で学び、相反する性格でありながらも共に認め合っていたと言われています。
サーカスから、華やかで豪快な非日常的な祝祭を優雅に描いたマティス。哀切の情感や、情調などの人間の内面性を表現したルオー。モチーフこそ同じではありますが、そこから表現されたものは全く違うものでした。偉大な画家2人が創りだした、違った視点から描かれる“サーカスの世界”が一堂に展示されますのでお楽しみに!
また、会期中の9月21日、10月11日、11月1日には担当学芸員によるギャラリートークも行われます。魅力たっぷりのハーモ美術館の企画展に、ぜひ足を運んでみてください。
[マティスとルオー サーカス×サーカス]
- 開催期間
- 2025年9月13日(土)〜11月24日(月・祝)
- 時間
- 9:00〜17:00
- 場所
- ハーモ美術館(長野県諏訪郡下諏訪町10616-540)
- 料金
- 一般・大学生=1,200円、小・中・高校生=600円(土曜日は保護者同伴の場合は無料)、未就学児=無料
※団体割(10名以上)=200円引き、障がい者手帳をお持ちの方=半額(同伴者1名まで無料) - 詳細ページ
- https://www.harmo-museum.jp/exhibition/64480.html