信州でもっとも大きい湖・諏訪湖のほとりに佇む、サンリツ服部美術館。建築家・内井昭蔵さんによる設計で、「水辺より湧き上がる雲」をイメージして建てられました。
この美術館の最大の魅力は、東西の芸術文化と出会えること。国宝「白楽茶碗 銘 不二山・本阿弥光悦作」をはじめ、絵画・書・工芸品などの茶道具、西洋近代絵画など、創設者の服部一郎さんとその家族および株式会社サンリツにより収集された約1400点もの作品が収蔵されています。
そんなサンリツ服部美術館にて、12月2日より新しい企画展「舶来の陶磁器」が開催中です。
「唐物」「茶陶」「古陶磁」をテーマに日本の文化を辿る
四方を海に囲まれていることから、中国をはじめとしたさまざまな国の文化に影響を受けながら独自の文化を育んできた日本。長い歴史のなかで、多種多様な品物が日本へ輸入されてきました。なかでも、時代や国に関わらず多くもたらされた工芸品の一つが陶磁器です。
今回の展示「舶来の陶磁器」では、鎌倉・室町時代に尊ばれた「唐物」、桃山・江戸時代に大きく展開した茶の湯で用いられた「茶陶」、大正・昭和期に流行した中国や朝鮮半島の「古陶磁」の3つをテーマに、舶来の陶磁器とそれらを柔軟に取り入れながら発展していった日本の文化を紹介。中世から近代にかけて日本へもたらされた中国、朝鮮半島、東南アジア、ヨーロッパの魅力あふれる陶磁器を楽しむことができますよ。
また、開館30周年記念として9月よりはじまっている企画展「絵の中の時間」も同時に開催中ですので、そちらも合わせてお楽しみください。
[舶来の陶磁器]
- 開催期間
- 2025年12月2日(火)〜2026年4月12日(日)
- 時間
- 9:30〜16:30
- 場所
- サンリツ服部美術館(長野県諏訪市湖岸通り2-1-1)
- 詳細ページ
- https://sunritz-hattori-museum.or.jp/pages/237/




