長野県のソウルフード『みんなのテンホウ』。地元民に愛される安うまメニューは、どうやってつくられているのでしょうか!?のだオバさんが、テンホウ工場に潜入取材しました。
前編では、テンホウ1番人気の餃子の秘密を探りました。驚きの連続でした!後編は『麺』の秘密に迫ります!
テンホウの理想を追求した麺
続いては、麺をつくる工程です |
こちらはテンホウ特注の製麺マシンです。粉のミキシングや熟成、カット、袋詰め、金属探知機、計量などを一貫して行います。年間で約200万食の麺をつくっています |
おーーー! 200万食も…すごいですね! |
麺のこだわりってありますか? |
はい! テンホウの麺は、『麺』自体の美味しさを追求しています。ラーメン店によっては小麦の風味を楽しむ麺もありますが、弊社はオリジナルブレンドの小麦粉に全卵粉(卵の粉末)を混ぜて、卵の風味を楽しんで頂きたいと思っています。 |
テンホウは毎日食べても飽きない『究極の当たり前』を目指しています。麺の理想を求めて辿り着いたのは『やや縮れた細麺』です。あっさり目のスープと絡みやすく、お子様やご年配のお客様がゆっくり食べても伸びにくく、最後まで美味しく食べられるという工夫がされています |
ほほー! 考え抜かれていますね… |
食感も楽しんでいただきたいので、餃子と同様に2種類の生地を重ね合わせています。 |
上は寝かせた柔らかい生地、下はこねたての硬い生地です。硬さが違うので捻れて縮れやすくなり、食感も楽しめます |
麺はとてもデリケートなので、気候に合わせ加水や練り方を変えています。そして気温が低く安定している午前中につくるようにしています。 |
すごい繊細なんですね…これで完成ですか? |
いえいえ、まだ完成ではありません。冷蔵庫で1日寝かせます。熟成させると、麺が馴染んできます。伸ばして鍛えたグルテンを落ち着かせ麺のコシを安定させる工程です。 |
こだわるなぁ〜色んな工夫がされて美味しい麺になるんですね! |
メニューによって違う『麺』をご紹介
テンホウで扱うのは細麺だけではなく、料理によって麺を変えています。ほとんどのメニューに使われている細麺、太麺、中太麺、かた焼きそば用の4種類です。 |
太麺
太麺は、野菜炒めに麺を絡めた汁なしラーメンの『チャーメン』や、『テンホウメン』、『タンメン』に使われています |
チャーメン大好き! |
中太麺
中太麺は、私が『とんこつ醤油ラーメン』をつくりたくて、日清製粉さんで3ヶ月間学んで完成させました。通常の麺より柔らかい小麦粉を使い、太さ、食べやすさにこだわりました |
かた焼きそば用
かた焼きそばは各店舗で揚げますので、よりパリパリ感が出るように加水の内容量を変えた麺(塩分濃度が低く、水の量も少ない)に仕上げています |
色々と見せて頂き、ありがとうございます。伺う前は、テンホウさんは安いから簡単につくっているんじゃないかと思っていましたが…とんでもなかったです! 美味しさの追求だったり、安心安全の提供だったり…すごく努力されているのが伝わってきました! 本当にすごいですね! |
ありがとうございます。 |
工場見学していたら、餃子と肉揚げタンタンメンが無性に食べたくなりました(笑)食べて帰りますね! |
テンホウ工場見学を終えて
「あらゆることが徹底的にやられていた」と言うのが正直な感想です。『安全・衛生管理』『安く美味しくする工夫』などなど。客観的には「そこまでしますか?」ということも、テンホウさんにとっては当たり前のことだそうです。
それは、初代社長から受け継がれている社訓「商売は人。信頼を大切にしなさい」「お客さんが得する商売を」「不幸な人を出さないため、急拡大しない」を守り続けている結果だそうです。
そりゃあ地元の人に愛されますよね〜。よりファンになりました!
※今回、特別に工場見学をさせていただきました。
テンホウでは小中学校や高校、大学生などの食育のための工場見学、また地域の依頼を受けた観光向けの工場見学は行っていますが、まだ一般の方向けに、大々的に受け入れは行っていません。今後検討されるそうです。ご興味がある方はお問い合わせください。
みんなのテンホウ 公式WEBサイト
https://tenhoo.jp/
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のだオバさん。放送作家。夢で「諏訪大社に行け!」と言われたのを真に受け、長野県茅野市に移住^_^余所者の目線を通して、諏訪・八ヶ岳エリアの魅力を発信!花好きから「あいつオジさんのくせに、オバさんっぽいな」と言われ『のだオバさん』に…。天然の妻・フリーアナウンサー谷岡恵里子は相当ヤバい(笑) |