自然活動体験を軸にした幼児期教育を行う「森のようちえん」。幼児期の豊かな自然体験が子どもの発想力や自己肯定感といった“非認知能力”を育むという研究もあり、近年注目を集めています。
北欧諸国で始まったとされる自然保育ですが、諏訪地域でも山や畑、田んぼ、川、池といった豊かな自然環境を活かし、さまざまな自然体験活動が行われています。
その一つが2018年に誕生した「そらしど森のようちえん」です。長野県茅野市内の畑を主な活動拠点とし、年間を通して野外保育を行っています。
8月8日土曜日には保育児童以外も参加できる公開イベント『わんぱくっこ ~のんびり森じかん~』を開催。諏訪旅ライターもふたりの子どもを連れて参加してきました。じっくり・たっぷり・ゆったり、自然の中でのびのびと過ごす子どもたちの様子をお届けします。
大人が決めない、手を出さない。自然に囲まれ自由に過ごすひととき。
「今日は”特別な何か”をする日ではありません。」
会のはじめ、主催者の伊藤美穂子さん(通称みーみ)は参加者にこう語りかけます。
「空、土、風、そして自然の命を感じながら、じっくり・たっぷり・ゆったりした時間を過ごしてほしい。大人の皆さんは、手や口を出したい気持ちをグッとこらえて、ぜひ子どもといっしょに自然を楽しんでみてください。」
大人の様子を子どもはよく見て、感じている、とのこと。よーし、今日はいっしょに楽しむぞ!
虫捕り・木登り・ハンモック…思い思いの遊びを展開させる子どもたち
注意事項などお話のあとは早速遊びタイム! 虫捕り網を持って走り回る子、じっくり座って草花を観察する子、お母さんにべったりくっついている子…とさまざま。
おやつは畑のめぐみを堪能
小腹が空いてきたころ、おいしそうな香りが…。そらしど森のようちえんの園児たちが畑でつくったじゃがいもがこんがり焼けていました。
同じく採れたてきゅうりも! みんな笑顔でバクバクむしゃむしゃ。
風を感じながらの絵本
最後はみーみによる絵本の読み聞かせ。じっと耳を澄ませる子どもたちの姿が印象的でした。
コロナ禍での初開催ということもあり10時〜12時という短い時間でしたが、子どもたちは濃密な時間を過ごしたようです。
大人が決めたプログラムを体験するのではなく、各自やりたいことをして過ごす時間。走り回っていた子もお母さんにべったりだった子も、終わりのときにはどこかすっきりとした顔をしていました。
お母さんである筆者も、のびのびと過ごす子どもたちの姿に感動。大人が何もしなくても、自分でやりたいことを見つけて遊べるんだなあ。
森のようちえん そらしどの「わんぱくっこ~のんびり森じかん〜」、次回は9月5日土曜日の開催です。
自然保育に興味がある方、子どもとのびのびした時間を楽しみたい方、ぜひ参加してみてください。
開催日時 2020年9月5日土曜日 10:00〜12:30
対象 親子 先着10家族(子どもの年齢は何歳でもOKです。気になる方はお問い合わせください)
参加費 大人500円 子ども1,000円
詳細・申し込みページ https://www.facebook.com/events/777182869777961