茅野市にある『Beer&Cafe 大麦小麦』は、一軒家のこじんまりとしたレストラン。お食事をきちんととれるレストランであり、世界各国のビール(大麦)が楽しめるビアバーであり、焼き菓子をはじめとするスイーツ(小麦)がおいしいカフェでもあります。
場所は諏訪中央病院からすぐ。病院を右手に坂を登っていくと、左手にかわいらしい青い屋根のお店があります。
大麦小麦の夏の菜園プレート
さて、取材時のランチメニューはこんな感じ。
ど、どれもおいしそう……!! 迷ったけれど、夏の人気メニューということで「夏の菜園プレート」を注文してみました。
わあ! きれい! 色とりどりの野菜とエディブルフラワーが目にもおいしいプレートです。
まずは鮮やかなピンクのスープ? を一口。
なんだろうと思ったら、ビーツでした。優しい甘さにほんのり青い香り。
ケークサレをかじったら、「ガリッ」という予想外の食感にびっくり!! なにこれ!! 聞くと、正体はヘーゼルナッツでした。ナッツのコクも加わっていい感じ。
サラダには、まさかの生ゴーヤ! でも全然苦くない。なんと言ったらいいのか……不思議な味と食感です。もともと苦くない品種で、水にさらしただけなのだそう。
パンはまさかのスパイシーな香り……フェンネルシードが入ってるんですって。パンすらも無難で終わらない。
メインのお野菜は、地元農家から仕入れたものだそうです。素材一つ一つの味が濃い。特に人参のおいしさにびっくり! 近隣の農家さんが作っている西洋人参で、こってりねっとりした味わいでした。いろいろなスパイスが調合されたお塩(どことなくカレー風味な感じ)とともにいただきます。はあ、贅沢。
ほおずきのレアチーズ
うーん。ランチプレートだけでもけっこうお腹いっぱいになりましたが、せっかくだからデザートも食べたい。
こんなの飾ってあったら食べたくなりますよね。上の棚には世界のクラフトビールがずらり。
デザートも悩みましたが「ほおずきのレアチーズ」をチョイス。
見るからにおいしそう! さっぱり爽やかな夏のスイーツ!……だと思いましたか? ちょっと苦いんです、これ! 苦いというかちょっと渋い? エグい?
そしてそれでいて、うまい!!!
ほおずきのちょっとしたエグみが濃厚なレアチーズと絡まって、なんというか、なんというかおいしいんですよ!(語彙力が足りない)
特別な調理はしていないそう。そのとき使う素材によって味わいも変わってくる(ほおずきも品種によって渋かったりミルキーだったりするそうです)とのことです。
お料理もデザートも、一口ごとに想像を上回る味と食感。こういう料理を作るのは楽しいだろうなあ、というか、店主のお二人の楽しさが伝わってくるお料理です。
ビアカフェだし大人な雰囲気……と思いきや、お子様づれも歓迎だそう。スコーンやスウィーツ、夜のパスタやソーセージファンの小さなお子さんたちもたくさんいるそうです。
「そんな子たちが成長して、都会の学校に行ったけど帰省して来ました!とか。開業して18年の時の流れを感じたり。 『子どもを連れてきたら悪いかな?』とのご遠慮はいらないですよ。」
地元産の素材を活かし、個性を愛するここのお料理を食べると、なんだか元気が湧いてくるんですよね。
あらゆる年代の方に愛される、地域に根ざしたお店です。