12月5日(土)、長野県茅野市の茅野市民館マルチホールで舞台「鏡のなかの鏡」が公演されます。
ラヴェルの組曲「鏡」にインスピレーションを受けたという作品。身体表現(ダンス)とピアノ演奏、先端のメディア・アートが一体化した「新しい時代の総合芸術」とのこと。
11月13日に行われた制作発表会に行ってまいりました!
左から制作の高橋淳さん、ピアニストの福井真菜さん、芸術監督の岩田渉さん。
ダンサーの平山素子さん、カズマ・グレンさんはオンラインで参加。ノリノリでした♪
身体表現×音楽×メディアアート
「鏡のなかの鏡」は、舞台作品でありながら大道具などの舞台美術は使わず、ダンスとピアノの他はメディア・アートを駆使した映像や光で表現されます。
こちらの動画に出てくる大きな額縁や蝶もプログラミングされた映像による表現。ダンサーの動きやピアノの音色がリアルタイムで検出され、映像に反映されます。
【公式】鏡のなかの鏡/Spiegel im Spiegel official trailer from Objet α Institute on Vimeo.
オンラインに慣れた時代に、生の体験を
原作/演出/ピアノに、パリを拠点に約20年間ヨーロッパで音楽活動を行い、現在は山梨県北杜市に居住されている福井真菜さん。
振付/演出に、1999年世界バレエ&モダンダンスコンクールにて、金メダルとニジンスキー賞をダブル受賞し、コンテンポラリーダンサー・振付家として新国立劇場をはじめ多数の作品提供を行なってきた平山素子さん。
また、ニューヨーク、ヨーロッパのダンスカンパニーで踊り、現在はベルリンを拠点に役者、コメディアン、詩人、映像作家として活動の幅を広げるカズマ・グレンさんが出演。
ビジュアルプログラミングには国内外の様々なアーティストのMVを手がけ、コンサート映像やVJなど、多方面で注目を集めている神田 竜(Kezzardrix)さん。
まさに一流の舞台で活躍されているアーティストの皆さんですが、今年は新型コロナウイルスの影響で、「2020年は舞台に立てないかと思った(平山さん・カズマさん)」とのこと。
現在もベルリンから帰国したカズマ・グレンさんは自主隔離中で、リハーサルもリモートのみ。来週からやっと生身でのリハーサルに入れるそうです。
「舞台芸術は生物。オンラインに慣れた時代にもう一度、五感を使った体験、生の体験をしてほしいです。(平山さん)」
一流のアーティストが茅野市民館に集結
茅野市民館で開催する理由として、芸術監督の岩田さんは「優秀なスタッフとクリエイティブへの情熱、市民館という名前で想像できないほどの高性能な設備」を挙げられました。
ダンサーの平山さんも「茅野市民館が素晴らしく気持ちの良い空間で、ここで踊る喜びを感じています」とコメント。
ピアニストの福井真菜さんは、10歳のときに聞いたラヴェル作曲「鏡」がきっかけでピアニストを目指すこと、フランス音楽の道に進むことを決意をしたそう。そんな転機となった曲を演奏できること、原作者として表現できることへの想いも語られました。
身体表現と音楽と映像が生で絡み合う「鏡のなかの鏡」。五感を刺激される、新しい舞台になりそうです。
公演日 2020年12月5日(土)
※今回はトライアル公演。2021年4月25日(日)に本公演を予定
時間 15:30〜(開場=15:00)
会場 茅野市民館マルチホール(長野県茅野市塚原1-1-1)
チケット 会場:前売り=3,000円、当日=3,500円
※全席自由
※高校生以下、障がい者および同伴者は入場無料。
未就学児は入場不可
ライブ配信:2,000円
公式サイト https://spiegel.objet-a.art/edition2