こんにちは! グラレコライターのよっちゃんです。
今回ご紹介するのは、子どもからお年寄りまで、誰もが自由に創作活動を楽しめるオープンアトリエ「アトリエももも」です。
茅野市運動公園からのどかな風景を少し歩み進めると、龍の文字の入ったお蔵のある「荒神の古民家」が目に飛び込んできます。
アトリエもももは、キュレーターの鈴木真知子さんと、芸術療法士の西川直子さんら、4人のチームが開催するアトリエ活動。小さい子どもからお年寄りまで幅広い世代の人が集まり、自由に創作・表現活動ができるオープンアトリエです。
現在月3回、この「荒神の古民家」を借りて開催しています。
なにもしなくてもいいし、どんな表現をしてもいい場所。
お二人は2006年、茅野市にあるギャラリーで出会いました。美術館学芸員として勤務していた際に障がいのある人の表現に出会い、作品展やワークショップなどを企画してきた鈴木さんと、精神医療福祉現場で心のケアとして芸術療法やアート活動を実施してきた西川さん。
「生きづらさを抱えた人が、障がいのあるなし関係なく、表現を通して交わりつながる場所を作りたい」と意気投合したそうです。
さまざまな素材から好きなものを選んで自由に創作する場所。 なにもしなくてもいいし、どんな表現をしてもいい。 いろんな人が集まって、楽しいことも分かち合い、いろんな生き方を見つけたい。ここで生まれたつながりが、地域文化をたがやすきっかけになり、みんなが暮らしやすい社会を作れたら。
「アトリエももも」フライヤーより
ちなみに「ももも」は障がいを持つ鈴木さんのお子さんがよく発する言葉で、誰でも話しやすい言葉として名付けたそう。
お蚕部屋をアトリエに! DIY改装中。
昔は養蚕農家だったという味わい深い古民家。お二人のほっとする笑顔に迎えられて中に入ると、画材がたっぷり用意されたアトリエスペースがあります。
ふっと視線をずらすと、日当たりのよい縁側があり、その先には中庭が広がっています。
そしてその奥には元お蚕部屋が。ここをアトリエももも常設スペースとしてオープンすべく、ただいまDIYで改装中です。(2021年秋オープン予定)
中に入ると、障子に色とりどりの和紙が貼られています。リノベーションもアートの1つとして大切にしているところが、もももさんの素敵なところです。
子どもの頃、こんな場所が近所にあったら嬉しかっただろうなと心が踊るような場所。 言葉では表せない安心感を味わえます。
各回定員6名の予約制となっています。1人でも親子連れでも、ぜひ参加してみてください。おすすめです。
イラスト:三澤好美(よっちゃん)長野県諏訪市で介護施設に勤めながらグラフィックレコーディング「森のくじら舎」を主催。 記録するグラレコから、人と人・人と場を繋ぎ、本来持っている力を引き出すグラレコを得意としています。 |