絵本が原画で読める小さな絵本美術館、『ブレーメンのおんがくたい』『長ぐつをはいたねこ』などのハンス・フィッシャー展開催中、今週末はきまぐれ絵本喫茶も

長野県岡谷市のリンゴ園のなかにある「小さな絵本美術館」の分館として建てられた、森のなかのもうひとつの美術館が八ヶ岳の麓にあります。高原エリアの原村にある「小さな絵本美術館 八ヶ岳館」です。

八ヶ岳館

外観

原画で読む絵本の魅力

絵本作家のさとうわきこさんによって創設されたこの美術館は、絵本原画・絵画・古い絵本などのさまざまな展示に加え、絵本が自由に読める図書室や喫茶スペースでゆっくりと時間を楽しむことができます。

絵本美術館の魅力は、なんといっても“絵本が原画で読めること”。印刷された絵本では味わえないような、原画ならではの味わいを感じられるんです。原画を眺めていると、絵のタッチや洗練された色彩の豊かさ、線の細かさ、躍動感、その絵に込められた思いが伝わってきます。絵本の文章もいっしょに展示されているので、絵を見ながら絵本も読み進めることができますよ。

『たんじょうび』、『ブレーメンのおんがくたい』、『長ぐつをはいたねこ』など

そんな絵本美術館で現在行われている企画展が、「ハンス・フィッシャー展 父から子へ、贈り継がれる絵本の世界」。『ブレーメンのおんがくたい』や『たんじょうび』、『こねこのぴっち』、『長ぐつをはいたねこ』など数多くの名作を残したハンス・フィッシャー。これらの絵本は、フィッシャーが愛する子どもひとりひとりのためにつくった手描き絵本がもとになっています。父から子へ贈られた世界でたった1冊の絵本は、今では世界中の子どもたちから愛される作品に生まれ変わっています。

企画展では、絵本原画をはじめ、実際に子どもたちに贈られた手描き絵本や絵画作品、壁面下絵、一枚絵などが展示中です。一枚絵とは主にグリム童話を題材として、ひとつのお話を1枚の絵にまとめる描き方のこと。ハンス・フィッシャーが描いた「ヘンゼルとグレーテル」や「赤ずきん」などの一枚絵も展示されています。

お子さんといっしょに楽しむのはもちろん、大人になった今、子どもの時に読んだ絵本を改めて原画で読み返してみるのも、また新しい発見があるかもしれません。

8月25日から8月27日は「きまぐれ絵本喫茶」も開催

8月25日から8月27日は恒例の「きまぐれ絵本喫茶」も開催。「きまぐれ絵本喫茶」とは、好きなときに来て、好きな絵本を読み、子どもも大人も楽しめるイベント。ふだんはセルフサービスのみの喫茶スペースに、山梨県北杜市の長坂に店舗を持つ“香ル菓子店”さんがやってきて喫茶店がオープンし、おいしいお茶とおやつを味わいながら1日を過ごせます。

このイベントでは、自然の石けんソープワート、藍のたたき染め、カレンデュラバームづくりなどのワークショプや、アロマヘッドケア&ハンドトリートメント、無農薬ハーブ苗・デザイン植木鉢の販売、大切な絵本を持ち寄って読み聞かせしあう絵本ダイアローグなども行われますよ。

企画展は9月18日まで開催していますので、この機会にぜひ絵本の世界に飛び込んでみてください。

[ハンス・フィッシャー展 父から子へ、贈り継がれる絵本の世界]

開催期間
〜2023年9月18日(月・祝)
時間
10:00〜17:00(8月=17:30まで)※入館は30分前まで
場所
小さな絵本美術館 八ヶ岳館(長野県諏訪郡原村原山17217-3325)
入館料
一般=800円、中高生=400円、小学生=300円
休館日
火、水(7月15日から8月31日までは無休)
詳細ページ
https://www.ba-ba.net/企画展/

[きまぐれ絵本喫茶]

開催日
2023年8月25日(金)〜8月27日(日)
時間
喫茶=11:00〜15:30
場所
小さな絵本美術館 八ヶ岳館(長野県諏訪郡原村原山17217-3325)
詳細ページ
https://www.ba-ba.net/イベント-1/
ワークショップ申し込み/お問い合わせ
小さな絵本美術館(Tel=0266-75-3450
               

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