土器の野焼きや想いも交換する物々交換会なども…「高原の縄文王国 収穫祭」10月21日、井戸尻史跡公園にて開催

八ヶ岳南麓の長野県富士見町に位置する国史跡・井戸尻遺跡。その周辺に、曽利遺跡、藤内遺跡、九兵衞尾根遺跡、居平遺跡などの著名な遺跡が集中し、井戸尻遺跡群を形成しています。2018年5月には、井戸尻遺跡を含む長野県と山梨県の14市町村が“星降る中部高地の縄文世界”として「日本遺産」にも認定されました。

井戸尻遺跡がある井戸尻史跡公園は豊かな湧き水に恵まれ、植栽田にはスイレン、アヤメ、ハスなどの水生・湿生植物が季節ごとに咲き誇ります。なかでも、7月中旬に開花を迎える大賀ハス(古代ハス)は、今から2千年以上前のハスの実から発芽したもので、辺り一面がピンク色に彩られる景色は圧巻です。

高原の縄文王国で秋の1日を

そんな井戸尻史跡公園にて、10月21日に「高原の縄文王国 収穫祭」が開催されます。縄文時代の食や生活、地域の伝統技術、手工芸などを体感することができるさまざまなお店が集まりますよ。

当日は、穀物や食べ物の収穫を神様に感謝する収穫の祭式、町の特産品や地元野菜、裂き織作品や創作土器などの出店、土器の野焼き、日本の古典音楽である雅楽の演奏、縄文時代に存在したかもしれない踊りを再現した神話再現・くく舞のパフォーマンス、ジミフーコイダのみなさんによる太鼓演奏など盛りだくさん! また、ハスの実の飾り玉づくり、昔の衣服・貫頭衣の試着、蜜蝋クリームづくり、竹弓矢の的当てなど、4つのワークショップも行われますよ。

縄文風の物々交換で届け合う“モノと想い”

そして今回の収穫祭では、来場者同士が、自分の暮らす地で採れた収穫物や特産品、地域の工芸品や自作の土器などをエピソードとともに持ち寄り、ほかの人が持ってきたモノやエピソードと交換しあう、縄文風の物々交換イベントも行われます。「ものともの」、「想いと想い」を交換しあうことで、金銭的な価値にこだわらないおすそわけの届け合いを、縄文の収穫祭ならではの企画です。

高原の縄文王国・長野県富士見町で開催する、縄文時代までタイムスリップしたかのような気分が味わえるこのイベントに、ぜひ足を運んでみてください。

[高原の縄文王国 収穫祭]

開催日
2023年10月21日(土)
時間
10:00〜15:00
場所
井戸尻史跡公園(長野県諏訪郡富士見町境6614)
詳細ページ
https://userweb.alles.or.jp/fujimi/idojiri.html
               

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