八ヶ岳の冬の魅力が詰まった“凍み文化”
この地域の魅力は、八ヶ岳の麓という自然環境での暮らしにあります。1年のなかでも特に寒さの厳しい12月から2月は、土が凍ってしまうほど。ですがそんな極寒の冬の間にも、季節の“らしさ”を活かして、田んぼや家の軒先でつくられているものがあります。
この地域ならではの伝統文化でもある「凍み」の食材です。「凍み」は食材などを凍らせて、その後日中の陽射しなどで乾燥させる加工方法。天然のフリーズドライなんて呼ばれることもあります。
生産量日本一を誇る長野県の特産・寒天のほか、お豆腐屋さんが冬にだけつくる凍み豆腐、各家庭で伝統的につくられている凍み大根、伝統的な自然食の凍りもちなど、さまざまな食材があります。晴天率が高く、冷たく乾燥しているという気候を活かした「凍み」の食文化には、人々の知恵や工夫が詰まっているんです。
凍み文化を体験できる冬限定アクティビティ!
長野県茅野市を拠点に活動している「ちの旅」では、そんな「凍み文化」を体験できるアクティビティが企画されています。
生産者と巡る白銀の寒天畑ガイドウォーク
棒寒天の日本一の産地である諏訪地域。寒く乾燥したこの土地は寒天を干すのに最適で、古くから伝統の食文化として育まれてきました。朝晩の厳しい冷え込みと晴天率の高さにより、品質の高い寒天ができあがるんです。
寒天畑ガイドウォークでは、普段入ることができない寒天企業イリセンの生産現場へ足を運び、寒天の製造工程やそのこだわりを生産者の方から直接聞くことができます。そのあと、寒天を干す寒天畑へ。まだ水分を含んだ状態の寒天を並べる「天出し」の体験もすることができます。寒天料理の試食もあるので、見て、食べて、体験して、伝統産業を身近に感じられる90分です。
また、2月限定のイベントとして「天然の冷凍庫で謎解きガイドウォーク」も開催。寒天畑ガイドウォークの謎解きバージョンで、家族で参加して楽しめる企画となっています。製造現場での案内と体験、そして工場内に隠されたヒントをもとに謎を解いて、ポイントをゲットしていきます。目標ポイントをクリアしたグループには、寒天プチ福袋のプレゼントもあるそうですのでお楽しみに!
この土地ならではの「凍み」料理をつくって味わう
さらに、地元の方々の季節のサイクルに合わせた食生活や、この土地ならではの自然と調和した料理文化を学ぶアクティビティも。マイナス10度以下の世界でしかつくれない「凍み」の食材を使った、「凍み」の食文化を体験します。
地元のおばあちゃんに「伝統のレシピ」を教わりながら料理をし、いっしょに食べるプログラムでは、山に寄り添った暮らしを営む小さな集落を訪ね、「凍み」の食材をふんだんに取り入れた郷土料理を学びます。また、地元のお母さんたちに「凍み大根」のつくり方を教えてもらうアクティビティもありますよ。
暮らしにおいて大切な食事という文化を知り、土地と季節に合わせた伝統的な生活を体験できます。
地域の“暮らし”や“文化”に触れる体験を
「土地の人とつくるここにしかない体験」をテーマにしたちの旅アクティビティ。その地域に根付く文化や暮らし、その営みを「体感する」ことができます。
この冬は、自分の目で、耳で、手で、感じることで、“人”を通して“本物”を味わうプログラムにぜひご参加ください。
[生産者と巡る白銀の寒天畑ガイドウォーク]
- 開催期間
- 2023年12月10日(日)〜2024年1月の毎週日曜日
- 所要時間
- 90分
- 料金
- 大人(中学生以上)=2,200円、子ども(3歳〜小学生)=1,100円
[天然の冷凍庫で謎解きガイドウォーク]
- 開催期間
- 2024年2月4日(日)、2月11日(日)、2月18日(日)
- 所要時間
- 90分
- 料金
- 大人(中学生以上)=2,200円、子ども(3歳〜~小学生)=1,100円
[気候を生かした「凍み」料理をつくって味わう]
- 開催期間
- 通年
- 所要時間
- 3時間
- 料金
- 大人(13歳以上)=5,500円、子ども(7歳才〜~12歳)=3,300円、子ども(4歳才〜~6歳)=2,200円
[「凍み食材」満喫プログラム]
- 開催期間
- 2024年2月3日(土)、2月・10日(土)、2月・17日(土)、2月・24日(土)
- 所要時間
- 3時間
- 料金
- 大人(13歳以上)=5,500円、子ども(7歳才〜~12歳)=3,300円
【すべての申し込み】
https://chinotabi.jp/application/activity/