なぜこの土地に、これほど心が騒ぐのか? 諏訪大社の祭礼を追った映画『鹿の国』岡谷スカラ座にて1月3日より公開

1月3日、岡谷スカラ座にて、映画『鹿の国』が公開されます。信州・諏訪盆地を舞台に、日本最古の神社のひとつと言われる諏訪大社の祭礼を追ったドキュメンタリーです。

©2025 Visual Folklore Inc.

監督を務めるのは、これが初の劇場公開長編作品となる弘理子さん。ネパールやチベットで生と死の文化を追いながら、“自然と祈り”をテーマに作品をつくりつづけてきました。また、プロデューサーは半世紀前から諏訪に関わり数々の映像民俗学作品を手がけてきた北村皆雄さん、音楽は国内外のアーティストからも高く評価されている音楽家の原摩利彦さん、語りは声優の能登麻美子さんと、いとうせいこうさんが担っています。

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600年前に途絶えた謎の「御室神事」の再現も

古来、鹿を贄とする祭礼が行われてきた諏訪大社。年間200回を超える謎に満ちた祭礼、重要神事で降ろされる古い神・ミシャグジ、神事に欠かせないとされた鹿の生贄……この地域の人にとって、鹿とはどんな存在なのか、そこには現代社会を生きる私たちが忘れかけていた原初の祈りの姿がありました。

そして劇中には、長らく畏怖と謎に包まれてきたという中世の「御室神事(みむろしんじ)」の芸能再現も行われます。厳冬の3か月間、神域の穴倉に籠められた生き神・少年大祝(おおほうり)の前で繰り広げられた芸能とは、春に化粧を施されて出現する大祝に捧げられた75頭の鹿の首の意味とは。この映画では、わずかな史料を手掛かりに神の使いとされた少年たちの存在とその正体を明らかにしていきます。

冬から春へ、死から再生へ。美しい四季とともに3年をかけて描き出された、壮大で独特な世界を、ぜひ映画館で体験してみてください。

[映画『鹿の国』ロードショー]

公開日
2025年1月3日(金)
場所
岡谷スカラ座(長野県岡谷市中央町2-4-14)
詳細ページ
https://shikanokuni.vfo.co.jp/
               

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