☑️古代イチョウは諏訪にあった!?
☑️良縁成就の『めおと大イチョウ』で願いを叶える
☑️子宝に恵まれるといわれる『ギンナン』とは?
日本最初のイチョウは諏訪にあった!?
秋になると独特のにおいを発し、多くの実をつけるイチョウ。
その実『ギンナン』は秋の味覚のひとつとしても楽しめますし、何より黄金に輝く紅葉は素晴らしい風景となります。
そんなギンナンを踏んで車に乗り込もうものなら、車内では大事件となってしまいます。
実は、イチョウは中国原産の木で、中国より日本に輸入された木なのです。
一説には、薬としてお坊さんが日本にもたらしたといわれています。全国各地の寺社などに植えられ、現在ではイチョウ並木として街を彩る木でもありますね。
さて、そんなイチョウの木。
日本最初の木が諏訪にあったという言い伝えがあります。そう、諏訪なのです。
そして、宮崎県の天岩戸神社の看板にも「古代イチョウは諏訪と2か所しかない」と掲げられています。
では、諏訪のイチョウとはどこにあるのでしょう。
実は日本最初のイチョウ『古代イチョウ』は、諏訪にはすでにありません。ですが、その子孫といわれているイチョウが今も諏訪にあります。
ちなみに、イチョウには雄の木と雌の木が存在します。
かつて神さまと仏さまが一緒であった神仏習合の時代、諏訪大社上社の別当社務職という諏訪信仰の仏事を担ったお寺『仏法紹隆寺』に雄の木。
諏訪大社上社の生き神さまであり、最高位の神官であった『大祝(おおほうり)邸』に雌の木が現存しています。
お寺と神官のお家にあるなんて、まさに神仏習合のなごりですね。イチョウの木でさえも諏訪の信仰に結びつきます。
仏法紹隆寺の雄のイチョウは、古文書によると樹齢は約300年。太さ約4メートル高さ約30メートル。市内最大の大イチョウで天然記念物に指定されています。
大祝邸(おおほうりてい)の雌のイチョウは、こちらも市内最大の雌の木。もちろんこちらも天然記念物。
この2本の大イチョウは「めおとイチョウ」という伝承があります。なんと、夫婦なのです!
仏のイチョウと神のイチョウ。そして、旦那様のイチョウと奥様のイチョウ。なんともロマンチックなイチョウではないですか!
子宝に恵まれるといわれるギンナン
しかし、仏法紹隆寺の境内にも雌の大イチョウがもう一本存在します。奥さんは神官の家にいるのですが、隣にも女性(雌の木)の影が・・・
植えられたのは江戸時代。時のお殿様たちは血筋を絶やさないように、奥様以外にも側室を迎え子孫を残すことに尽力していました。そう思えば、たぶんこのイチョウも古代イチョウの子孫としてこの先も血筋を絶やさぬよう側室を迎えられたのでしょう。モテモテですね!
毎年秋になると雌のイチョウにはギンナンがたわわに実ります。そして、このギンナンにも謂れがあるのです。
『めおとイチョウの子授けギンナン』その実を食べると子供に恵まれるという。実際に「子どもに恵まれました」という嬉しい報告もいただくのです。
「良縁成就」と「子宝成就」。ぜひ、ご夫婦で、そして恋人同士で、また、恋人にしたい人と、もしくは、未来の恋人を見つけるために、一度、諏訪の『めおと大イチョウ』を訪ねてみてはいかがでしょう。
仏法紹隆寺の境内には、これまた「良縁成就」や「子孫繁栄」「増財和楽」などを叶える仏さま『大聖歓喜天』通称『聖天さま』も祀られています。
境内でこっそり「愛」を叫んじゃいましょう。
あ、ちなみに仏教では「愛」は「煩悩」ですけどね。聖天さまのお話はまた次回に。
関連記事
ライター紹介 岩崎宥全諏訪生まれ。中学卒業後に諏訪を離れ高野山にて修行をしておりました。 |