「精良軒」は明治28(1895)年創業、長野県岡谷市にある和菓子屋さん。
まゆの形をしたシルクパウダー入りの最中菓子「結い」など、シルクで栄えた岡谷ならではのお菓子が名物です。
お土産に! 「岡谷」っぽいオリジナル菓子
店内はこんな感じ。
桜餅やうぐいす餅といった季節のお菓子の他、“シルク”に着想を得たオリジナルのお菓子が並びます。
最中菓子の「結い」は、シルクパウダー入りの小倉あんを最中で包んだ和菓子。2013年に全国菓子博覧会で金賞を受賞。減農薬小豆を使用しているそうです。
家で食べてみました◎ 白はつぶあん、赤は塩風味のこしあんです。
パフっとした最中に、甘さ控えめの上品なあんこ。う〜ん、おいしい。紅白がおめでたい雰囲気で、慶び事の手土産としても良いですね。
他にも欧風せんべい「糸街」、和風パイ「まゆ倉いっパイ」など、シルクを思わせるお菓子がいろいろありましたよ!
岡谷といえばシルクのまち。岡谷のお土産をお探しの方はぜひ精良軒へ!
歴史を感じさせる大型らくがん
そう、岡谷といえばシルクのまち。ショーケースには上でご紹介したお菓子とともに、「祝 片倉」の文字が刻まれた大きならくがんが!
らくがんは、米粉などに砂糖や水あめを入れて練り、型に押して乾燥させた砂糖菓子です。一口サイズが一般的かと思いますが、「祝 片倉」らくがんは手のひらよりも大きいもの。ちょうどスマートフォンと同じくらいの大きさです。
片倉組は精良軒と同じ1895年創業。日本最大の製糸会社として、日本の近代化と経済発展に貢献した会社です。戦前、砂糖が高価だった時代にこの大きさのらくがんを作っていたということで、片倉組の財力が伺えますね。
明治から昭和初期の製糸業最盛期には、朝と夕方になると精良軒の前の通りが女工さんで埋め尽くされるほどだったとか! 当時の繁栄っぷりは何度聞いても驚かされます。
地元を愛し、地元に愛される老舗の和菓子屋さん。ぜひ足を運んでみてください。
おまけ
季節限定、桜餅とうぐいす餅。桜餅は皮がうす〜くて、それでいてもちっとしていて……かなり好きな味でした! うぐいす餅の中はごま餡! ごまときなこの風味がマッチしておいしかったです。
春ですねえ。
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ライター:おいちゃん信州松本生まれ、10歳から東京渋谷育ち。カルチャーショックを受け、小学生にして将来は地方移住することを念頭に生きる。大学卒業とともに縁あって茅野市に移住。諏訪旅1人編集部の編集長。 |