ホームに足湯がある駅として知られるJR上諏訪駅。ここに今年2021年7月、新しい名物が生まれたということでさっそく足を運んでみました。
その名物というのは駅の温泉でつくる温泉卵。足湯の一角に専用スペースが設置され、そこで温泉卵をつくれちゃうんです。

上諏訪駅構内でもあちこちに告知が!
かつては通学ついでに駅でひとっ風呂なんて風景も……
上諏訪駅の足湯は改札を入ってすぐのホームにあります。ご存じの方も多いでしょうが、この足湯はかつては入浴できる露天風呂でした。

現在の上諏訪駅足湯。入り口が左右にあるのは、男湯・女湯に分かれていた露天風呂時代の名残でしょうか。
豊富な湯量を誇る上諏訪温泉の源泉を引き込み、1986年に全国初の駅露天風呂として誕生。駅利用者なら自由に入れる温泉ということで、高校時代は通学時に朝風呂を浴びてから学校に来る友人などもいました。懐かしいですね。
2002年により気軽に利用できるよう、足湯にリニューアルされ、電車待ちのちょっとした時間にも楽しめるスポットになりました。今も地元の人、観光客の方など多くの人に親しまれています。

ホームを眺めながらのんびりできます。
駅員さんの発案で生まれた温泉卵スポット&セット
今回の温泉卵の企画は、せっかく温泉があるのに足湯だけではもったいないということで生まれました。発案したのは上諏訪駅の駅員さんなんだそうですよ。
まずは温泉卵のセットを購入します。駅構内にあるNewDaysで「上諏訪駅温泉たまごセット」(100円)が販売されているので、手ぶらでオーケーです。

駅構内左手の待合スペースにNewDaysがあります。

セット内容は卵、タレ、コップ、スプーン(ザルは温泉たまごコーナー備え付けのもの)。税込100円とワンコインで気軽に楽しめます。
ちなみにこのセットの卵は諏訪エリアで人気のお店・なとりさんちのたまごや工房のものを使っています。名前のとおり卵にこだわったお店で、マドレーヌやプリン、カステラなど濃厚な卵の味を楽しめるスイーツが名物です。
できあがりまで20分、足湯でのんびり待つ楽しみ
購入したセットを持ってホームへ行くと……ありました! 足湯の向かって左側に「温泉たまご処」の看板が設置されています。

「温泉たまご処」の看板が!
入ってみると足湯とは別に温泉卵づくりの専用スポットができていました。なんとこれも駅員さんの手づくりなんだそうです!

温泉卵づくり用のボックスがあります。

蓋を開けるとこんな感じ。

味噌こしのようなかごに卵をイン。

本日のできあがり目安の時間が掲示されています。

卵を入れたら蓋を閉めて待ちます。取り間違え防止のため、自分が卵を入れたところと同じ番号札を持っていくシステムになっています。
20分ほどで完成ということなので、購入した卵を入れたら、せっかくなので足湯へ。

できあがりを待つ時間は足湯でのんびり。

待っている間に特急あずさが入ってきました。
ホームに入ってくる電車を眺めながらの足湯というのはやっぱりなかなか珍しい景色です。
足湯につかりながら本を読んでいるうちに20分が経過。いよいよ卵を取り出してみます。

熱々なので備え付けのざるに取り出しましょう。
割ってみると……おお! 黄身はほんのり固まっているけど、白身はとろとろのばっちりゆで加減です。

ゆで加減はバッチリ!

ちなみに、卵を割ったりタレを入れたりするためのスペースもあります。

飲食スペースでいただきます。
黄身の濃い味わいとタレが相まって、ほんのり甘みを感じるお味でした。

飲食スペースの貼り紙も温泉卵仕様でした。かわいい!
上諏訪駅の温泉は、露天風呂時代も、足湯になってからも、旅や暮らしの思い出に残るスポット。つくって待つ時間も楽しい温泉卵も、新しい旅の思い出になってくれそうです。これから上諏訪駅を利用するときは、温泉卵と足湯の時間もぜひスケジュールに入れてみてください!
販売場所:NewDays ミニ上諏訪店(JR上諏訪駅待合室内)
価格:100円(税込)
調理場所:JR上諏訪駅足湯(1番ホーム)
営業時間:NewDays ミニ上諏訪店=6:45〜20:30
足湯=9:00〜21:00
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ライター:小林諏訪出身・在住のライター。普段はマンガを読んで暮らしています。最近のオススメマンガは『メダリスト』(つるまいかだ)。 |