一万枚以上のレコードをもつ父と
御諏訪太鼓宗家の娘の間に生まれた私
〜御諏訪太鼓伝承者 山本麻琴vol1〜

☑️お爺ちゃんは日本三大太鼓の筆頭「御諏訪太鼓宗家 小口大八」
☑️音楽が結んだ両親の出会い
☑️父と祖父の初対面は、父が乗り込んだ楽屋

カントリーウエスタン、ブルース、ジャズ、ロックといった洋楽から、東南アジアやアフリカといった民族音楽や、日本のポップスやテクノ、ヒップホップ、レゲエなど……分け隔てなく幅広いジャンルの「音楽」を愛好する父と、日本三大太鼓の筆頭である“御諏訪太鼓宗家 小口大八”の二女である母の間に生まれたのが、私“御諏訪太鼓伝承者 山本麻琴”である。

山本麻琴 育児記録

胎教として聞かせていた時にお気に入りだったのは、エルヴィスプレスリーと御諏訪太鼓だったそうだ。父が東京で仕事をしていたこともあり、出生してしばらくは東京に暮らしていたが1歳の時に岡谷市へ引っ越してきた。

少しさかのぼって、父と母の出会いの話。

父と母が出会ったのは、母がアルバイトをしていた東京自由が丘の飲食店。
常連客だった父がお気に入りのレコードを持ってきては、お店で流しながらウィスキーロックを飲んでいた姿に母が一目惚れをし、交際が始まったそうだ。

国立劇場第26回民俗芸能公演「日本の太鼓」パンフレット

付き合ってからしばらくして、母が東京の国立劇場で公演される「日本の太鼓」に親戚が出演するといって父をデートに誘った。父は初めて和太鼓の公演を観たということもあり、予備知識はなかったのだが最後に出てきた太鼓チームに魂を揺さぶられた。

日本の太鼓 演奏写真 (演奏曲 諏訪雷) 長胴太鼓Aセット 小口大八、二丁囃子 古屋邦夫、双盤チャッパ 本郷栄一

中でも、圧巻の口上と独創的な太鼓を打つ男性に魅了されたことを母に話すと、母はそれが「自分の親戚」だと伝えた。

父は、「ぜひ会って直接感動を伝えたい!!!」と言って楽屋へ乗り込んでしまったのだが…

その”親戚”と言っていたのは母の実父である“御諏訪太鼓宗家 小口大八”であった。
楽屋で互いに初対面をしたというエピソードは、最近になって聞いた驚きの秘話である。

国立劇場楽屋口での記念写真

NEXT STORY ―太鼓を始めたきっかけ― ~父と祖父…感覚の違い~

御諏訪太鼓 公式サイト
http://osuwadaiko.com/home/

(2020.6.8)

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ライター紹介 御諏訪太鼓伝承者
山本 麻琴

諏訪大社の太々神楽を伝承する御諏訪太鼓の家元に生まれ、御諏訪太鼓宗家・小口大八、山本幹夫の両師に師事。国内外を巡演して育ち御諏訪太鼓子供会打頭・会長を歴任。現在は長野・東京・神奈川で定期的に指導をし、東京都公開講座の講師もつとめる。ソロ奏者としては5種類の太鼓を組み合わせて打つ大曲「阿修羅」(小口大八作曲)を10代より喜多郎らと共演してきた。また、自ら太鼓製造も手掛けるジェネラリストである。

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