旬をいただく!お蕎麦屋さんが本気でつくる山菜弁当

☑️黒い田舎そばが人気の勝山そば店
☑️渾身の山菜弁当
☑️山菜を美味しく食べるための工夫とは?

黒い蕎麦を求めて遠方からお客様が訪れる店

里山の恵みをふんだんに使った『野のお弁当』を販売し始めた事を知り、早速取材に行ってきました。自然豊かな山々に囲まれた、長野県茅野市金沢の黒くて味の濃い田舎そばが人気の勝山そば店さんです。

金沢温泉『金鶏の湯』の目の前にある勝山そば店

人気の黒い田舎そば。ざるそば 820円(税込)

この味の濃い田舎そば、製粉屋の立場から少し蕎麦について記述すると、製粉方法で蕎麦の仕上りに違いが出てきます。大きく分けて2種類あります。
そばの実の中心部分、白いデンプン質(一番粉)を使用した淡白な味わいのシャキッとした食感が魅力の更科そば。

一番粉

そばの実の中心部分~外側部分タンパク質までの(全層粉)を使用した味のある風味豊かな田舎そばがあります。荒挽や細挽でも食感の違いがあります。

全層粉

何故、勝山そば店さんは黒い田舎そばなのか?
地域の常連のお客様から黒いそばでなければ蕎麦じゃないと言われたそうです。昔から地域の方の想いがある田舎そばを守っている事が伺えます。

店主の宮坂新一さんは、同店二代目として切り盛りする一方、八ヶ岳蕎麦切りの会で現会長を務めています。

地域事業にも積極的に参加していて、その一つに信州八ヶ岳新そば祭りでは、弊社そば打ち体験ブースの茹で釜設備等を準備いただきながら、そば打ち講師としてもご協力頂いています。

『信州八ヶ岳新そば祭り』の蕎麦打ち体験ブース(2019年11月)

魅力的なテイクアウトメニュー

同店では、現状の環境に素早くテイクアウトにも対応して、丼もの・鍋焼きうどん・そば団子・天ぷら盛り合わせをメニューに加えています。

家で熱々が食べられる、人気の『鍋焼きうどん』1000円(税込)

その中でも、私が一番おすすめしたいのが旬を味わえる『野のお弁当』です。

1200円(税込)

まず包装容器にも気を使っています。お弁当というとプラスチック容器を想像する方もいると思いますが環境にも配慮して紙容器を選んだそうです。蓋を開けると、それはお蕎麦屋さんが作ったとは思えない風景が広がっています。

7種類の山菜が味わえる(時期により種類が変更します)

蕗の薹オリーブオイル炒めご飯、山葵葉のかえし漬、ふきとちくわ煮物、セリの出汁巻き玉子、タラの芽と蕗の薹天ぷら、塩丸イカとマユミの若菜の和え物。

使用の山菜と野草は、友人知人によって茅野市と富士見町にて採ったもので、それぞれを口に含むと春の食材を美味しく食べてもらう工夫やこだわりを感じる事ができます。

旬を彩る山菜

例えば、タラの芽の天ぷらは、衣にカレー粉を使用し、味に変化をつけて他の食材とのバランスをうまく表現しています。
又、揚げ物の蕗の薹は、米粉を使用する事で数時間たっても食感を失わず食べられます。こうした一つ一つの丁寧な仕事で、今でしか食べられない限定1200円(税込)のお弁当を販売しています。
今後も状況を見ながら季節のお弁当を検討していくそうです。

八ヶ岳山麓、待ちに待った里山の春を『野のお弁当』で感じながら過ごしてみては、如何でしょうか。

※『野のお弁当』は、2日前までに予約をお願いします。
※時期によって食材が変わります。
※山菜お弁当販売期間は5月中旬頃まで

お問い合わせはコチラです

勝山そば店

ライター紹介 高山徳明

皆様はじめまして。まずはライターの場を頂きました事に感謝したいと思います。

私のプロフィールを簡単にご紹介します。職業は、高山製粉で主に蕎麦粉や米粉を取り扱っている製粉業者です。現在は、工場長として活動をし、製粉屋としての知識を織り交ぜながら記事にして、皆様のお役に立てる様に心がけたいと思います。宜しくお願い致します。

http://www.takayamaseihun.co.jp/home-new.html

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