☑️八ヶ岳に来たら絶対に味わって頂きたい! 究極のクラフトビール!
☑️蓼科湖畔でバーベキューをしながらクラフトビールを楽しむ!
☑️必見!齋藤代表が選んだ、諏訪エリアの食材とのペアリングが最高に美味しかった!
茅野市から見た八ヶ岳
こんにちは! のだオバさんです。
八ヶ岳は『ビールの聖地』だと思っています。というのも約80年前、ビールの原材料であるホップが日本で初めて生産された場所ですし、八ヶ岳周辺から長野県伊那市にかけて個性溢れるブルワリーが7つもあるからです。
※詳しくは、『ホップ農家 小林に潜入取材!(前半)』 、『ホップ農家 小林に潜入取材!(後半)』をご覧ください。
国内品種第一号ホップ『かいこがね』(山梨県北杜市)。花が小ぶりで少し黄色っぽい。柑橘系オレンジの香りが特徴。
今回は、そんなブルワリーの中から、八ヶ岳が好きすぎて山麓にブルワリーをつくった『8Peaks BREWING(エイトピークス)』代表・齋藤由馬さんをご紹介します。
齋藤由馬さん31歳(長野県上田市出身)
後ろに見えるのは赤岳
とにかく面白い人です。ビールを語り出したら止まりません(笑)
先日は、ホップのことを聞きに行きましたら…ビールの始まりから、1516年にドイツで制定された『ビール純粋令』(ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする)の話など…およそ4時間に渡って語っていました(汗)
知識がすごい! そしてビールへの愛情がすごい!
そんなビールオタクの由馬さんが造るクラフトビールのテーマは、「八ヶ岳で飲んだら最高に美味しい!」「諏訪エリアの地域食と最高に合うビール!」だそうです。
由馬さんが造るクラフトビール。商品名には、諏訪エリアの方言が使われている。
由馬さんの実直すぎる性格と、美味いビールが地域に受け入れられて、創業3年目にして認知度は高く、売り上げも順調に伸びています。
産直市場『たてしな自由農園』。ビールの中でエイトピークスが一番売れているという(左上がエイトピークス)
その魅力はなんなのか?
地域に愛されているクラフトビールと、地域に愛されている(いや…面白がられている!?笑)由馬さんを深堀りしていきたいと思います!
ビール造りのきっかけは、“植物の可能性”だった
由馬さんは、なぜクラフトビールを造ることになったのでしょうか!?
長野県上田市の切り花農家に生まれた由馬さんは、市場が縮小していく切り花に危機感を抱いていました。そして植物の新しい可能性を探るため『漢方のツムラ』で研究・製造に関わります。
そして、そのころ出会ったのがホップだったのです。
ツムラを辞め、ホップを自ら育ててみるものの「ホップ単体では価値は生みづらい」と感じた由馬さんは、ビールに辿り着きます。
調べていくと、大好きだった八ヶ岳が国産ホップの発祥地であり、一大生産地だったことが分かりました。それならば!ということで、八ヶ岳の麓にある長野県茅野市にブルワリーを構えたそうです。
日々、研究を重ねる由馬さん。
由馬さんの話は意外でした。あれほど熱くビールを語るところを見ると、単にビール好きなのかと思っていました…。
そう本人に伝えると、「ビールはめっちゃめちゃ好きです!」と笑顔。やっぱり(笑)
取材を進めていくうちに、由馬さんのクラフトビールが飲みたくなってきました。
ということで、由馬さんにむちゃぶり!
「最高に美味しいクラフトビールを飲ませてください!」
果たしてどんなクラフトビールが飲めるのでしょうか!?
八ヶ岳の麓『蓼科湖』で、バーベキューとクラフトビールを楽しむ
しばらくすると、「蓼科湖にある『TINY GARDEN(タイニーガーデン)』さんでお待ちしております」というリターンがきました。
なぜブルワリーでも居酒屋でもなく、蓼科湖畔にあるキャンプ場なのか? 多少の疑問は残りつつも『TINY GARDEN』へと向かいました。
標高1250m、美しい蓼科湖
TINY GARDEN は、「蓼科湖畔から生まれる新しいライフスタイル」をテーマに、アパレルブランド『アーバンリサーチ』が展開するキャンプ場です。
宿泊はキャンプ、ロッジ、キャビンの3タイプ。
僕は、2度ほどロッジに泊まらせて頂きましたが、ステキな空間で良かったです!
コンフォートルーム
由馬さんに指定されたキャンプ場に向かってみると…うん!? 手を振る由馬さんが。
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こんにちは〜どうぞこちらへ! |
…バーベキューですか? |
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いや〜野田さんが“最高に美味しいクラフトビールを飲みたい”と言うので、色々とご用意しましたよ! |
うわ〜美味しそう♪ ありがとうございます!
レストランピーターさんのベーコンじゃないですか! ヤイヤイペールエールで流し込みたいです! |
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…えっと、それも良いんですが…まずはメタウィートエールから! |
えっ!? 順番があるんですか? |
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このヤイヤイペールエールからじゃダメですか?
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今回は、最高に美味しいクラフトビールを飲んでいただくために、地元料理と合わせた“フルコース”になっています! |
すごい!!そんなの初体験です! |
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ドヤ顔の由馬さん。このあと何度もこの顔を見ることになる…
女性に人気! フルーティーな『メタウィートエール』
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まずは前菜です。小麦麦芽を約50%使用し、フルーティな香りと爽やかなキレを表現した『メタウィートエール』です! |
アルコール度数5.5% 希望小売価格:330ml 550円(税込) 「めた」は方言で「すごく」の意味。すごく小麦麦芽を入れたのでこの名前に。
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このメタウィートエールとペアリングしたい諏訪エリアの食材は、『松尾商店』さんのセロリーの塩漬です |
300g 556円(税込) 採れたてをすぐに漬けるため、セロリーの独特な匂いは少ない。
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セロリーの爽やかで青く抜けるような香味と塩気が、メタウィートエールのバナナとかトロピカルフルーツのようなフルーティな香りと絶妙に合い、口の中は南国の楽園のような幸せな味わいになります。 |
本当ですか!? セロリーはこの辺りの名産ですしね。ビールとセロリーか…初めてだな…いただきます。 |
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うん!美味い!!! セロリー単体でも、あっさりしていて美味しいんですが…メタと合わせると、爽やかな香りが口中に広がっていきますね〜意外です! |
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そうでしょう〜(^^) |
エイトピークスの看板商品『ヤイヤイペールエール』
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続いては、肉料理とのペアリングを楽しんでください。モルトの甘さと香ばしさを、ホップの香りで調和させた『ヤイヤイペールエール』です。うちの定番です。 |
アルコール度数5.5% 小売価格:330ml 550円(税込) 「やいやい」とは方言で「おいおい」「Hey / Wow」というような呼びかけや驚きなどを表す言葉。
ベーコン100g 324円(税込) ウインナーで世界一に輝いたことがある長野県茅野市の名店。
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こちらのベーコンは、脂が甘くて美味しいです。少し厚めに切り、程よい焼き目をつけてベーコンエッグにします。ベーコンの絶妙な塩加減と脂の旨味が、ヤイヤイペールエールのオレンジのような香りと苦みに非常にマッチします! 次に口に運ぶベーコンが更に美味しくなりますよ! |
めっちゃ美味そう! ベーコン大好き!!! いただきまーす! |
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美味い! やっぱりベーコンにビールって最高ですね! 止まらないです! |
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そうでしょう〜(^^)ヤイヤイはジビエなんかとも相性が良いですよ。 |
バーベキューって良いなぁ。こういう山や湖がある環境も、ビールを美味しくさせているかもしれませんね! |
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そーーーーなんですよ!!! 野田さん良いところに気がつきましたね! 僕が伝えたいのはそこなんですよ!
このダイナミックな八ヶ岳を感じながら、大切な人たちと地元の美味しい料理を囲んで飲むクラフトビール! 最高に美味しいです! |
奥に見えるのは八ヶ岳(写真提供:TINY GARDEN)
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僕が造るクラフトビールは、沖縄で飲んでもそんなには美味しくないかもしれません。暑い地域には、そこで飲むと美味しいビールがあるんです。僕のは八ヶ岳の麓で飲むと最高なんですよー。
僕がなぜそういう思いに至ったかというと、ドイツに行った時… |
…なんか、熱いスイッチが入っちゃったな(汗)
話がとても長かったので…
クラフトビール造りの原点になった体験を、要約してお伝えします!
由馬さんがビールを勉強しにドイツへ行った時のこと。
ミュンヘンのとある酒場に飛び込んで、隣りにいたお客さんに「このお店で一番美味しいビールはどれか?」と聞くと、お客さんは驚いてこう言ったそうです。
「何を言っているんだ!? この地域のビールが一番美味しいに決まっているだろう」
シュナイダー(小麦ビール専門の醸造所)のヴァイツェン
由馬さんはハッとしたそうです。
「そうか! この地域の風土や料理に合わせたビールが一番美味しいんだ」と。
由馬さんはお客さんと大いに盛り上がったあと、ホテルで楽しむためビールを買いました。しかし、一人で飲むビールは酒場で飲んだ時ほど美味しくなかったそうです。
由馬さんはビールが美味しくなる要因の一つに“環境”もあると気づいたそうです。
このような体験から『八ヶ岳で飲むと最高に美味しい!』『地元料理とのペアリングで一層美味しくなる!』クラフトビールを造ろうと決意したそうです。
東天狗岳にて
そんな由馬さんが、自信を持ってお届けする3本目のクラフトビールはこちらです!
バーベキューを最高に美味しくするために開発された『ガーデンエール』
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続いては、“バーベキューに最高に合うクラフトビール”というテーマで、TINY GARDENさんとコラボした『ガーデンエール』です。
肉の味わいに負けないよう、4種類のホップを贅沢に使いました。グラスに注いだ瞬間はマスカットのような香りですが、すぐにグレープフルーツの皮のような香りに変わっていきます |
アルコール度数5.2% 希望小売価格:330ml 572円(税込)
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このガーデンエールとペアリングしたいのは、ブランド牛『蓼科牛』の串焼きです。蓼科湖畔にある『蓼科Ittou』さんで購入してきました |
蓼科牛のロース。100g 950円(税込)※前日までに予約
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お肉の旨味とホップの柑橘系の香りが相まって、味わいに厚みが生まれます。ガツンとした苦味がさらに食欲を引立てますよー |
絶対に美味しい組み合わせじゃないですか〜いただきます! |
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美味い!ホップの香りがすごいですね〜こんなの初めてかも |
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そうでしょう〜(^^)この香りと爽やかな味わいが、焼いた肉や野菜とめちゃくちゃ合うんですよね〜 |
…久しぶりに、ガッツポーズする人みたわ(笑)
食パンとビール!? 驚きの組み合わせが美味かった『ココイラエール』
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締めは、八ヶ岳南麓にあるホップ農家 小林さんのホップを100%使った『ココイラエール』です。花や桃、杏子を思わせる芳醇な香り特徴です。 |
アルコール度数5% 小売価格:330ml 572円(税込) 「ここいら」とは方言で「このあたり」という意味。このあたりのホップを使っていることからこの名前に。
…パン? |
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国産小麦を100%使用。添加物を一切使わず、ふわふわモチモチに仕上げた「奏 kanade」 1.5斤540円(税込)
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はい! ココイラエールの果実を思わせる上品な香りと、焼いたパンの甘い香りが相乗効果を生み、口の中が甘い幸せな香りで満たされますよー。 |
ほほう! そんな合わせ方もあるんですね。小麦のパンに、小麦のビールをぶつける感じですね。 |
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パンは食感を楽しむため厚切りに
美味そう〜いただきます! |
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おーーー! 意外と合いますね! というか、このパン美味しい! ビールとパンって有りですね! |
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そうでしょう〜そうでしょう〜(^^) |
今日、このドヤ顔を何度見たことか…少し鬱陶しい(笑)
今回は、由馬さんに言われるがままペアリングを楽しませていただきました。
八ヶ岳や蓼科湖畔という最高のシチュエーションも相まって、とても幸せな気分になりました! 大切な仲間たちと、美味しい料理を囲んで飲むクラフトビール! 最高です!
由馬さんが成し遂げたい夢は?
最後に、由馬さんの夢を伺ってみました。
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いくつか夢はあります。
一つは、八ヶ岳という最高の環境で飲める美味しいクラフトビールを造り続けて、多くのお客様に味わっていただくことです。エイトピークスのクラフトビールを飲みたいから八ヶ岳に行こう!って思われたら嬉しいです。それが私の地域貢献だと思っています。
もう一つの大きな夢は、クラフトビールを通して一次産業の活性化です。
私の実家は切り花農家ですが、徐々に市場が縮小していますので…どうにかしたいという思いがあります。
ハーブでもあるホップは可能性があると思っています。獣害も少ないですしね。 |
夢がデカいですね!なんか由馬さんが…カッコよく見えてきました… |
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ありがとうございます! |
由馬さん、最高の一日をありがとうございました!
最後に握手を求められる…なんか、このひと熱いなぁ…
『8Peaks BREWING(エイトピークス)』WEBサイト
https://eightpeaks.co.jp/
『TINY GARDEN』WEBサイト
http://www.urban-research.co.jp/special/tinygarden/
写真提供:8Peaks BREWING 山岸勇太さん
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