2021年1月30日(土)〜2月28日(日)、諏訪湖畔に佇む下諏訪町立の博物館「諏訪湖博物館・赤彦記念館」でロビー企画展「御渡り」を開催しています。
見どころは150分の1のスケールでつくられたジオラマ! 2018年に出現した諏訪湖の御神渡りが再現されています。
※御神渡り(御渡り)についてはこちら。
諏訪の自然・景色を残していきたい
ジオラマ「JR中央東線下諏訪町内 御神渡り拝観式」の作者、向山尚樹さんにご案内いただきました。
向山さんは1975年下諏訪町出身、諏訪市在住。小学生の頃から鉄道模型をつくり始め、現在まで鉄道のジオラマを100以上手がけてきました。
向山さんが子どもの頃は諏訪湖が凍るのが当たり前で、諏訪湖の氷上で遊んだ経験もあるそうです。御神渡りも毎年のように出現していたため、特段興味を持たなかったとか。
しかし現在は温暖化の影響で御神渡りも数年に一度の現象になっていることから、諏訪湖の御神渡りを模型にして残したいとジオラマ制作に取り組み始めました。
「模型の世界だけでしか御神渡りを見ることができない、ということにならないよう、諏訪の豊かな自然や景色を守っていきたいという想いも込めています」と向山さんは言います。
150分の1の世界の楽しみ方
ジオラマのサイズは幅90センチ、奥行き55センチ。上から見るとこんな感じ。
おすすめは目線を低くし、中を覗き込むようにして見ること。撮影するなら一眼レフではなく、スマートフォンのような小さいものの方が上手に撮れるそうです。
教えていただいた通り、覗き込んでみると……
楽しい!!
小さなジオラマですが、細かいところまでじっくり見入ってしまいました。
「御神渡り」ジオラマの作り方も公開されています。材料は100円ショップで買える物や、砂・枯れ草などの気軽に手に入る物ばかり。
向山さんによると、小学生中学年以上のお子さんなら気楽に作れるのではとのことです。
工作好きの方々、ぜひ取り組んでみてください。
ロビー企画展「御渡り」では、ジオラマの他にも過去の御神渡りや神事の写真なども展示されています。お近くに行った際にはぜひお立ち寄りください。
期 間:2021年1月30日(土)~2月28日(日)
場 所:諏訪湖博物館・赤彦記念館 1階ロビー
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休 館 日 :月曜日(祝日の場合はその翌日)
入 館 料 :大人350円(団体割引あり)、高校生以下無料
おまけ
ちなみに向山さん、岡谷市の桜並木、富士見町の立場川橋梁のジオラマも作成されています。諏訪市、茅野市のジオラマも計画中とのこと(原村は鉄道が通っていないため、残念ながら範囲外)。
すべて完成したらそれぞれのジオラマの線路をつなげて走らせる計画だそうですよ! 楽しみですね。