諏訪の民話・伝説を巡る旅6
奥蓼科・養川堰を見に行くつもりが、氷瀑や違うものもおもしろかった冬

☑️ 冬の乙女滝と養川堰
☑️ 横谷温泉の裏に暖かそうな動物が!
☑️ 渋川沿いの素晴らしい氷瀑群

昨年から、茅野市から富士見町にかけて広い範囲に作られたという坂本養川の堰(せぎ:田んぼ用の用水路)を見に行きたい思いに駆られています。 今回は民話旅というより、史実を確認に行く目的でした。

この時期、奥蓼科は氷瀑も見られるとのことで、両方見学しよう! と楽しみに出かけてみました。

坂本養川が作った堰「養川堰(ようせんせぎ)」について、参考にしているのはこの資料。


茅野市八ヶ岳総合博物館刊行の「滝之湯堰・大河原堰案内」と「坂本養川と堰と人々の生活」。そして早坂義征著の「くりこしの水」。
「くりこしの水」について書き出すとブックトークになってしまうくらい、好きな作品です。
資料は茅野市八ヶ岳総合博物館で購入できますが、本は今では入手できないので、ぜひ図書館で手に取ってみてください。

冬の乙女滝と養川堰

国道299号、メルヘン街道沿いの「横谷峡入り口」の駐車場に車を停めて出発。足元は登山靴と、ステッキを持って。

乙女滝を目指して歩き始めると、すぐに木戸口神社が目に入ります。

木戸口は昔の関所の代役をしていた所だそうです。ここから、北佐久と、南佐久方面へ行く道が別れたとあります。


奥蓼科は信玄の隠し湯とも言われ、信玄と縁の深いところ。この辺りの道も信玄の棒道と呼ばれ、軍用道路の1部として利用されたようです。

さらに進み、駐車場から乙女滝へは10分ほど。道の各所に地図があります。


木の階段を沢へと降りていきます。


1月末の乙女滝。少し暖かくなって、連なるような氷瀑は見られませんでした。

この滝の下方に、江戸時代に坂本養川が作った渋川を渡る樋(とい)が、今では近代的な水を渡す橋の形でかけられています。


坂本養川が江戸時代に茅野市から富士見町にかけて作った堰の数は、15本と言われます。坂本が生涯をかけたこの仕事によって、八ヶ岳の裾野に田畑が広がりました。

少し暖かかったとはいえ、冬の奥蓼科は道がつるつるで、樋までの道は挫折しました! 甘かった💧
茅野市の小学校では遠足で大河原堰を歩いて見学するのだと、茅野市尖石縄文考古館の学芸員さんが話してくださいました。素敵なことだ✨
また春以降、チャレンジできたらと思います。

横谷温泉の裏に暖かそうな動物が!

渋川を遡って氷瀑見学へ。こちらも案内板が立っています。


無理せず行けそうなところまで。横谷温泉旅館の横を通って歩いて行きます。


え、こんな所を通りながら行くの?
などと言いながら歩いていくと、更に予期しなかったものが!


アルパカ広場!?
暖かそうなアルパカさんが出迎えてくれました。


この寒いところでも君たちは大丈夫なんだね😄 日差しの暖かさもあって、ほっこりしました。

渋川沿いの素晴らしい氷瀑群

氷瀑が見られるポイントは、この先の「霧降の滝」と、「屏風岩」らしい。
沢に沿って歩いていくと、雪が深くなってきます。
道沿いの地層から溢れている水も凍っていました。これは滝ではありません。登山靴履いてきて良かった👟

 

アルパカ広場から、10分ほどで「霧降の滝」。大寒の頃だったら、もっと凍っていたのかしら。

さらに5分ほど歩くと、「鷲岩」が見えてきます。巨大な鷲の羽のような岩でした。


屏風岩に近づくにつれ、さらに寒そうな景色に。

鳶岩から雪道を歩いて10分ほどで屏風岩に到着。人影も少なく、奥蓼科の厳しい冬の景色を堪能することができました。しばらく声もなく、氷瀑を眺めていました。


この先、道は王滝、更におしどり隠しの滝へと続いていきますが、今回はこの辺まで。
目的の養川堰はあまり確認できませんでしたが、自然の作り出す造形を堪能しました。立ち去り難かったです。

もう少し、この景色を楽しめるかもしれません。奥蓼科を訪れるときは、ぜひ装備をしっかりして安全に行ってみて下さい⛰️

ライター紹介:河西 美奈子

司書でスワんこプロジェクト(諏訪の文化を伝える紙芝居を作るグループ)リーダー。星と落語・講談が好きで、最近古道散歩にハマっています。
諏訪にはもっとディープな人が多いので、まだまだ序の口。
https://www.facebook.com/SwancoProject

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