岡谷市で創業60余年のうなぎの名店「観光荘」で、新しいブランドうなぎが誕生しました。
その名も「シルクうなぎ」。
岡谷市は明治から昭和初期にかけて生糸の一大産地として栄えたまち。生糸は主に海外に輸出され「SILK OKAYA」と呼ばれました。
そんな「シルクのまち岡谷」は、「うなぎのまち」でもあります。昭和初期頃まで諏訪湖や天竜川では多くのうなぎが獲れたことから、うなぎの食文化が根付いているのです。
“観光荘らしい、岡谷らしいうなぎを食べていただきたい”、“常に品質のいいうなぎをお客様に提供したい”との想いから生まれた 「シルクうなぎ」。一体どんな商品なのでしょうか。
栄養豊富な蚕のさなぎを餌に使用
岡谷らしいうなぎを考えるにあたって、観光荘社長の宮澤さんが思いついたのが「蚕のさなぎ」。高タンパクで栄養豊富な蚕のさなぎは、古くから郷土食として親しまれていました(ご存じの方も多いと思いますが、長野県には昆虫食文化があるのですよ)。
宮澤さん自身も幼少期におやつとして食べていたそう!
その蚕のさなぎをうなぎの餌にしたらどうか。
岡谷蚕糸博物館に併設している宮坂製糸所に協力を仰ぎ、シルクの糸をとった後の蚕のさなぎを飼料として仕入れます。さなぎを乾燥して粉末状にしたものがこちら。
蚕のさなぎの粉末化にあたっては、諏訪市の製粉所「高山製粉」が尽力したとのことです。
前代未聞の養鰻家とのタッグ
国産うなぎを育てる上で相談したのが愛知県豊橋市の養鰻家「夏目商店」。普段から観光荘で使用しているうなぎを仕入れている取引先だそうですが、うなぎ屋と養鰻家がゼロからうなぎを育てるというのは全国的にも珍しいこと。
しかも国産うなぎは高級食材。蚕のさなぎを餌に使うという新しい挑戦をすることで、万一失敗したら双方にとって大きな損害になります。
しかしさまざまなハードルやリスクがありつつ、夏目社長もプロジェクトに賛同。2020年2月から「シルクうなぎ」の開発プロジェクトがスタートしました。
10月には1.6トン、5,676匹ものうなぎが池上げされ、オリジナル国産ブランドうなぎ「シルクうなぎ」が誕生したのです。
肉厚ふわふわ、あっさり上品な脂
多くの人の想いが集まって誕生したシルクうなぎ。肉厚でふわふわ、脂がのって食べ応えがあるものの、あっさり上品な味わいです。
観光荘の伝統手法“蒸さずにじっくり炭火焼き”されたシルクうなぎを、真空パックで購入することができます。
シルクをイメージした高級感のあるパッケージで贈り物にもぴったり!
岡谷市の2大シンボルが一つになった「シルクうなぎ」。数量限定、なくなり次第終了です! 気になっている方はお早めの購入をおすすめします。