昨年、慈雲寺へと受け渡されました皆様の御芳名を記した芳名帳を、諏訪の神仏霊場の寺社に奉安し、皆様に成り代わり神仏の巡礼をしてまいります。 つきましては、本年の神仏霊場への受け渡しを兼ねました報恩法要を、本年度の一斉公開と […]
2025年4月23日
かつて日本では神様と仏様は一体のものとして信仰されていました。ここ諏訪でも、諏訪神社(現・諏訪大社)の上社・下社それぞれに神宮寺とその付属寺院が併設されており、多くの仏像が祀られていました。
神様と仏様が別々の道を歩むようになってから150年。今回のプロジェクトは、こうした諏訪寺院由来の仏像や寺宝を信仰対象として所蔵する各寺院それぞれで、同時期に一斉公開するものです。
分社だけでも全国に5000社以上、摂社・末社を含めると1万社を超える諏訪神社(現・大社)。古代から続くその信仰の世界は「諏訪信仰」と呼ばれています。
古くから根付く「諏訪信仰」がどう広がり、神仏習合を経てどんな形になっていったのか、現在残される資料や進められている研究からその姿を探ります。
現在でも諏訪の社寺に受け継がれる、諏訪神社の神宮寺で祀られていた仏像たち。今回の神仏プロジェクトでは、そんな仏像などが参加社寺で一斉公開されます。ここではプロジェクトに参画する社寺をご紹介します。
諏訪社に神仏習合の歴史があったことや、神宮寺由来の仏像などが多数存在していることは一般にあまり知られていませんが、これらは言わば「もう一つの諏訪信仰」の痕跡を示す貴重な歴史的文化遺産と言えるでしょう。
今回のプロジェクトは、仏像などの公開に加え、大学をはじめとする研究者の方々と協力し、改めて仏像や資料の調査・研究を実施。諏訪信仰の実態により深く迫る役割も担っています。
今後、調査で明らかになった新たな研究成果なども、こちらで紹介する予定です。