諏訪を知って好きになる!
民話・伝説をめぐる散歩道~岡谷湊地区西街道で、あじさい寺へ~

☑️中山道、甲州街道より古い『鎌倉街道』
☑️民話に残る「鯰坂(なまずさか)」から、あじさいが咲き誇る「小坂観音院」へ
☑️岡谷市花岡地区の「いけいけ山っ湖」の活動がすごい!

はじめまして。児童向けに諏訪地域の文化や自然を伝える紙芝居を作っております、河西と申します。

2016年の御柱の年に、「子どもたちに分かりやすく説明したい!」と、アトリエ小平さんといっしょに『スワんこプロジェクト』を設立し、紙芝居の作成を始めました。
3作目から、長野県の元気づくり支援金を得て、5作目の『高島城と殿さま』までを作っています。

読み聞かせのメンバーも加えて、紙芝居を使ったおはなし会をたまに開催しています。
※紙芝居は、諏訪書店、岡谷の笠原書店、セラ真澄で購入できます。

最近の私の楽しみといえば、諏訪の民話や伝説、歴史の残っている場所を探しに行くことです。
諏訪で有名な道と言えば、中山道と甲州街道。江戸時代に名前がついて整備された道ですね。

下諏訪にある甲州街道と中山道の合流の地

左が甲州街道、右側が中山道

それより以前の鎌倉時代に、諏訪から鎌倉へと続く道があったようです。
大まかに、下諏訪から諏訪の大和(おわ)の方を通り茅野方面へ向かう東街道と、岡谷の湊の方から諏訪大社上社の方へ向かう西街道。 今回は岡谷駅の裏辺りから、西街道を歩いてみました。
ゴールは今が見頃、あじさい寺として有名な「小坂観音院」です。

散歩道 1万歩コース(約4km)
ゆっくり歩いたら90分くらいの道のり。それではお散歩していきましょう!

<大ナマズを背負ってのぼったという鯰坂>

スタートは岡谷駅西口。

バス停などに、西街道の地図が貼ってあります。

駅から天竜川の方へ下って、人と自転車が通れるくらいの細い橋を渡って、いざ西街道へ。

ここから坂を登って行きます。しばらく歩くと、お目当ての場所がありました!

力持ちの男・音坊(オトボウ)が、諏訪湖に住んで悪さをしていた大ナマズを引っ張って登ろうとしたという「鯰坂(なまずさか)」。
しかし途中で、大ナマズは暴れ出し縄を切って川へ逃げ込んだそうです。(この坂道の下が天竜川です)
散策コースには、湊地区の「いけいけ山っ湖事業委員会」の活動で、「ナマズ坂」の案内板が設置されていました。

「諏訪盆地の民話」牛丸仁作や、「信州の民話伝説集成  南信編」では、力自慢の音坊は大ナマズを、坂の上に住む〈龍ほう〉様の所へ運んで行こうとしたとあります。

音坊はこの坂の上に運ぼうとした

記述されている民話集

諏訪に住む龍神様と言えば、諏訪大明神の化身として有名ですが、〈龍ほう〉はどうも諏訪大明神とは違う龍神様?のよう。どんな神様なのか気になります。

「音坊」(オトボウ)が出てくる民話は、天竜川を下った箕輪などにもあるそう。群馬の方には、その名も「オトボウナマズ」という妖怪の伝説が残っているようです。どこかで繋がっているのでしょうか?謎を追いかけてみるのも楽しいです。

<高台の道の下は、かつては諏訪湖だったかも?>

先へ進むと、花岡城址公園があります。ここにも「いけいけ山っ湖」の看板が!

ここからの景色がきれいです。

散歩したのが子どもの日の頃で、鯉のぼりが泳いでいました。


西街道はよく車の通る湊線より高台にあります。この道の下まで、昔は諏訪湖だったのではないでしょうか。
昔の人はこんな角度で諏訪湖を見ていたのかも。昔の人の目線を借りているような、不思議な感覚を味わいます。

<今が見頃、あじさいのお寺「小坂観音院」へ>

花岡城址公園から約20分歩くと久保寺に。

そこから5分で船魂神社です。

平成18年の7月の集中豪雨で流されてしまいましたが、桜は流されずに残り、春にはきれいな花を咲かせているそうです。

船魂神社から20分ほど歩いていくと、小坂鎮守神社です。

御祭神は下照姫命(シタテルヒメノミコト)。
「いけいけ山っ湖」の看板で、建御名方神のお姉様(下照姫命)がいらっしゃることを、初めて知りました。

神社の由緒によると、第3の御渡り「佐久の御渡り」は、この神様(建御名方神のお姉様)と、佐久の新海明神(建御名方神の子ども「興波岐命(オキハギノミコト)」)が湖中で「参会」してできるのだそうです。

諏訪湖の御渡りの様子(2018.2)

次へ進みます。小坂鎮守神社から歩いて5分で お散歩の終点「小坂観音院」です。

表門

境内

観音堂

諏訪湖をのぞむこの山門からは、春分の日と秋分の日には、朝日が差し込むそうです。
そしてお待ちかね、見頃を迎えた800株のあじさいです。

あじさい越しに諏訪湖も望めます。

7月下旬くらいまでだそうです。

ここまでほんとに1万歩。アップダウンが激しいので、足が痛くならないように気をつけて歩きましょう!
とにかく「いけいけ山っ湖」の活動が素晴らしい!看板に土地のことをよくまとめてあります。オリエンテーションのように、目印として探して歩くのがお勧めです。 お散歩してみると、あちこちに民話や伝説の舞台が残っていることに気がつきます。ハマってくると、謎解きのような面白さがありますよ。

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ライター紹介:河西 美奈子

司書でスワんこプロジェクト(諏訪の文化を伝える紙芝居を作るグループ)リーダー。星と落語・講談が好きで、最近古道散歩にハマっています。
諏訪にはもっとディープな人が多いので、まだまだ序の口。
https://www.facebook.com/SwancoProject

SPOT INFORMATION

小坂公園(小坂観音院)

諏訪湖と八ヶ岳を望む丘の上にある名刹で、あじさいの名所として有名です。ここは、武田信玄側室、由布姫が療養していた場所として伝えられており、その供養塔があります。また、樹齢1,200年以上と言われているビャクシンの大木、樹齢400年から700年のサワラ並木があり、荘厳な雰囲気を感じることができる公園です。

住所
岡谷市湊4-15-22
電話番号
0266-23-4811
営業時間
公園内は常時見学可
アクセス
JR中央東線岡谷駅よりタクシー10分 長野自動車道岡谷ICより車で20分
詳細ページ
小坂公園(小坂観音院)

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