【諏訪の地酒と季節のつまみ】
高天ひやおろし2種飲み比べと新さんま

9月ですね。秋です。酒飲みにとって秋と言えば、ひやおろし。

ということで今回の【諏訪の地酒と季節のつまみ】は、長野県岡谷市の酒造「高天」さんのひやおろし2種類飲み比べです! つまみは王道の新さんま。ベタだっていいじゃない、おいしいんだもの。

長野県で初めて「全国清酒品評会 名誉賞」に輝いた酒造

高天酒造は1871(明治4)年創業。1928(昭和3)年には長野県で初めて全国清酒品評会の「名誉賞」に輝き、信州が銘醸地として全国に認められる基を築きました。
2019年には長野県と県酒造組合が共催する第66回県清酒品評会の吟醸酒部門で、最高賞の「首席優等賞」を受賞(11年ぶり5回目)。「地元で愛される酒」をモットーに日々より良い酒を追求しています。

そんな高天のお酒を造っているのは、なんと1歳児を抱えるお母さん。杜氏の小口美絵さんです。高天のお酒の特徴、おすすめの飲み方を伺いました。

小口 美絵:高天蔵元の家に生まれる。高校卒業後、東京農業大学・同大学院醸造科学科で醸造を学んだ後、独立行政法人酒類総合研究所(広島市)にて麹の香りの研究に携わる。2006年に帰郷。高天大杜氏の伊藤訓(さとし)氏の下で修行を積み、2016年に高天杜氏へ。2019年に第1子出産。

「すべらっこい酒」を目指す

ーー高天のお酒はどんなお酒ですか?

美絵さん:高天のお酒は、いわゆる辛口のすっきりとした飲み心地が特徴です。「滑らっこい(すべらっこい)酒」と呼んでいて、毎日飲んでも飲み飽きない、なめらかで、かつ後味にキレのあるお酒を目指しています。

ーー今年のひやおろしは2種類ありますが、違いを教えてください。

美絵さん:ひやおろしは、使う米の種類が違う2種を出しています。
純米辛口は「ひとごこち」という米を使っています。溶けやすいお米で、やわらかい味わい。純米はゴツい系の日本酒が多いんですが、こちらはすっきりと飲みやすいと思います。
金紋59は「金紋錦(きんもんにしき)」を使用しています。金紋錦は”幻の米”とも言われている希少品種。硬い米で溶けにくく、酒が濃厚で複雑な味わいになります。

ーーおすすめのつまみは?

美絵さん:なんだろうなあ〜。高天のお酒は飲みやすい系なので割となんでも合いますよ。って記事にならないですよね(笑)。和食は当たり前に合うし、洋食と合わせてもおいしいという声をいただいています。毎日の晩酌に、お好みのお料理でどうぞ。

飲んでみた

なんでも合うなら!と王道のさんまと飲んでみました。

腹がちょっと裂けちゃった…ワタは取らずに。つまみですもの。

純米辛口
原料米 長野県産ひとごこち/精米歩合 59%/アルコール度数 15%/日本酒度 +5/酸度 1.2

金紋59
原料米 長野県木島平産金紋錦/精米歩合 59%/アルコール度数 15%/日本酒度 +1/酸度 1.6

要冷蔵のひやおろし。まずは冷たいまま。
純米辛口:口に含んだ瞬間、酸がピリリ。ふんわりしたお米の香りも感じます。後味はすっきり。
金紋錦:おお〜! 純米辛口と全然違います。苦味? 酸味? 複雑な香りがガツンとくる感じ。

ちみちみ飲んでたら、ちょっとぬるまって常温に。
純米辛口:お、ガラッと味わいに変化が。常温だと甘みが際立って、より「滑らっこい」感じ。コクうま、かつ、口の中はピーンと辛い。
金紋錦:より濃厚な苦味と甘みを感じます。かといってしつこさはなく、後味はスッとまとまります。

両方ともぬるめの方が好きでした〜。ぬる燗にしてもいいかも。

ちなみに、箸休めのきゅうりは高天さんの酒粕で和えました。

酒と酒粕が合わない…わけがない。私たち元は一つだったんだもの!
塩もみして砂糖と酒粕で和えるだけ。きゅうりの粕和え、おすすめです。

“生きもの”と接する心構え

1歳児を育てながら酒造りをしている美絵さん。出産で酒造りに対する考えは変わったか伺うと、

美絵さん:酒造りと子育ては似てるなと思います。“生きもの”と接する感覚というか。今手当てしないとやばいなという気配があるじゃないですか。赤ちゃんもお酒も、毎日当たり前にそこにいて、日々変化していく。子育ての方が難しいですけどね(笑)。

美絵さんの表情から、お子さんに対するのと同じような、深い愛情を酒造りに注いでいることが伝わってきます。

高天さんは蔵元直営の通販はありませんが、検索していただくと酒販店の通販サイトなどで購入できます。もちろんお近くの酒販店でも。
毎日飲んでも飲み飽きない「滑らっこい」お酒、ぜひご賞味ください。

[高天酒造株式会社]
〒394-0022 長野県岡谷市銀座2-2-17
電話:0266-22-2027
FAX:0266-22-9777
e-mail:info@koten-sake.co.jp
公式HP:http://www.koten-sake.co.jp/index.html

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