『しもすわ今昔館おいでや』は、時計のミュージアム「時計工房 儀象堂」と縄文時代の遺跡など下諏訪町内の埋蔵文化財を展示する「星ヶ塔ミュージアム 矢の根や」からなる観光施設です。
もともと「諏訪湖時の科学館儀象堂」と「下諏訪町埋蔵文化財センター」だったものを一体的施設として、2018年4月にリニューアルオープン。
諏訪湖時の科学館儀象堂は「時計工房 儀象堂」に、下諏訪町埋蔵文化財センターは「星ヶ塔ミュージアム 矢の根や」に名称変更したというわけです。
内容的に教科書っぽいというか修学旅行向けというか、観光スポットとしては正直あんまり期待していなかったのですが(すみません)、行ってみたらはるか昔から続く人類の歩みに感動してしまいました…。
まずは時計のミュージアム「時計工房 儀象堂」からご紹介します!
下諏訪観光の拠点に
入り口から入ると……
この人形がグイーーーーっとお辞儀してびっくりします(笑)。右側には体温センサーが。
入り口右手には観光案内と喫茶スペースがあります。観光マップ類がずらり。
以前こちらの記事でご紹介したレンタル自転車もここにあります。
フロントで入館受付をします。館内マップもここでもらえますよ。2018年リニューアルとあってピカピカです。
“時計のふるさと諏訪”で学ぶ時計の歴史
まずは2階の展示に。2階に行く方法はエレベーターと階段がありますが、歩ける方は階段がおすすめ!
階段の壁に古い時計がずらりと展示されているのです。古くは明治時代の時計も。どれもまだ動いていて、カチコチカチコチと時を刻んでいます。
2階につくと、こんな感じ。
人類最初の時計はこんなのだったらしい…。太陽を利用した日時計は、紀元前3000~4000年にエジプトで発明されたそう。なんでもそうだけど最初に発見した人はすごい。
どの展示も興味深く、ふむふむとお勉強していたのですが、こんなゲーム?もありました!
自分5秒数えながら5周ハンドルを回すと、実際は何秒だったか表示されるというもの。
動物は体の大きさによって、時間の流れる速度が違うと言われているんですって。万人共通のように思われる時間だけど、人間も人によって時間の長さが違うと。
なるほど。1周1秒で5秒間、「1,2,,,」と数えながらハンドルを回した結果…
うそでしょ!!爆 私の5秒間は実際には7.9秒でした!
どうりで「えっ!なんでもうこんな時間なの?!」ってことが多いわけだ…ちょっとショックです…。皆さんも挑戦してみてください。
こちらは江戸時代の時計。
中には歯車がたくさん。ちゃんと動いています。
「社会の歯車になりたくない」的なセリフってありますが、歯車すごいですよね。すごいよ歯車。
この日は見れませんでしたが、御柱祭や下諏訪の歴史についての映像が見れるお祭りシアターもあります。
900年余りの時を超えて蘇った大型天文観測時計塔「水運儀象台」
1階に戻りましょう。
中庭には高さ12mの巨大な時計、「水運儀象台(すいうんぎしょうだい)」があります。
水運儀象台は中国の北宋時代(1092年)に制作された、現代の時計のルーツと言えるもの。時計と天体観測機器がセットになっています。
当時は時間の管理と天体観測による予言「占星」が政治的に大きな意味を持っていたため、このような時計が作られたそうです。
こちらから中に入ることができます。
中にはたくさんの人形がと大きな水車が。水の音と、水車が動くガコーン、ガコーンという音がなります。
2階はこんな感じ。今で言うプラネタリウムと望遠鏡に相当する装置だそうです。
900年以上前に正確に星の動きと時を知らせる装置があったということにも驚きですが、それを世界で初めて下諏訪町が復元したということにも驚きです。
その他、事前予約で時計づくり体験もできます。セイコーエプソンOB(旧諏訪精工舎)国家資格を有する技師が教えてくれるそう。お手軽な20分コースから本格的な3時間コースまであるので、希望に合わせて選択できますね。
悔やまれるのは、物理が苦手なために展示の解説が言っている意味が半分以上理解できなかったことですね…。なんかすごいのはわかった。悠久のロマンは感じました。
つまらなそうとか思っててすみませんでした。
次は「星ヶ塔ミュージアム 矢の根や」をご紹介します。