神宮寺由来仏像一斉公開「諏訪神仏プロジェクト」を記念して、『御鉄塔』が上社の御神体として護持されていた頃の法要を再現し特別ご開帳をすることになりました。

今回の特別法要では、諏訪家の現ご当主をお迎えし、歴代高島藩主から庇護を受けた諏訪五山(臨済宗温泉寺・曹洞宗頼岳寺・浄土宗貞松院・真言宗仏法紹隆寺・日蓮宗高国寺)の各住職にて導師を勤めます。法要では、臨済宗古式に則る儀式を通じ五穀豊穣や天下泰平と共に納経者各位の所願成就を祈願し、神事を通じて『御鉄塔』胎内にお写経を納めます。

多くの方に『御鉄塔』とのご縁を結んで頂きたく檀徒に限らず広く募集します。ご希望者は、お写経用紙をお寺まで受け取りにお立ち寄り下さるか、御一報頂けましたら郵送致します。なお、納経される方には多宝塔内にて『御鉄塔』神前にお参りして頂きます。

観音懺法納経会(かんのんせんぽうのうきょうえ)と御柱祭のご案内

―諏訪大明神御鉄塔 観音懺法納経会―

日時:4年10月15日(土)・10:00開式

場所:温泉寺本堂並びに多宝塔真前

納経料:1巻につき3500円(枚数に限りがあります)

*納経された方は多宝塔内でお参りして頂きます。

―諏訪大明神 御鉄塔御柱祭・曳行と建御柱―

日時:4年10月30日(日)・開始時刻未定

場所:微笑観音堂前~旧道~先の宮線~多宝塔

*御柱建立後から16:00頃まで開扉しますが多宝塔内には入れません。

―特別ご開帳期間―

10月15日(土)~10月30日(日)は横面窓を開きます。 *内部には入れません。

詳細は温泉寺Facebookまたはお電話(0266-52-2052)にて

―神宮寺と上社と御鉄塔―

仏教伝来以降、神仏は混然一体となり千年以上に亘り日本の文化や風習に大きな影響を及ぼしました。諏訪では旧諏訪上下両社を擁する神宮寺という巨大な神仏習合施設が存在し、諏訪地域に独特な文化や風習を形成しました。しかし、150年程前の神仏判然令により分離され、神宮寺の仏像や宝物は諏訪地域の縁ある各寺院に分散してしまいました。

温泉寺では『御鉄塔』を護持所蔵しています。弘法大師により建立され、源頼朝や当山開基諏訪忠恒公による修復と温泉寺開山和尚による開眼法要が営まれ、神宮寺諏訪上社の御神体として上社拝殿奥にて長らく護持されてきました。上社の大祝(おおほうり*上社の生き神)であった諏訪家菩提寺という縁により『御鉄塔』が当山に移されて150年間、仏教寺院でありながら旧御神体を大切に御護りして御柱祭を開催し、多宝塔建立以降は里曳き当日ご開帳を行っています。