わが国古来の自然信仰に根ざした神を祀る諏訪大社。しかし、その諏訪の神が、かつて仏教と密接な関係にあったことは、これまでほとんど語られてきませんでした。日本中に広まった中世の「神仏習合」が、この諏訪でどのように花開き、古来の諏訪の神と結びついたのか。このシンポジウムでは、室町時代の神長・守矢満実が残した史料の解読をもとに、その謎に迫っていきます。

諏訪大明神、降臨す ―中世諏訪における密教と神の出会い―

◉開催日:2022年 10月 8日(土) 14:00~17:00(13:30開場、先着順 定員70名)

◉開催場所 :諏訪市・駅前交流テラス「すわっチャオ」会議室

◉講演テーマ:

中世日本の神仏習合と「諏訪流神道」 (岩澤知子)

密教儀礼からみる『諏訪大明神深秘御本地大事』(岩崎宥全)

諏訪流神道における「大祝」のシンボリズム(三好祐司)

<諏訪胎蔵会とは?>

「諏訪胎蔵会」は、中世諏訪の神仏習合史における「諏訪流神道」の研究を進めることを目的として、2021年3月に発足。神長・守矢満実が著した『諏訪大明神深秘御本事大事』の解読を中心に据えながら、中世日本の宗教思想史の中に諏訪信仰を位置付けるとともに、そこから生み出された「諏訪流神道」の独自性を明らかにすることを目指しています。

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