わが国古来の自然信仰に根ざした神を祀る諏訪大社。しかし、その諏訪の神が、かつて仏教と密接な関係にあったことは、これまでほとんど語られてきませんでした。日本中に広まった中世の「神仏習合」が、この諏訪でどのように花開き、古来の諏訪の神と結びついたのか。このシンポジウムでは、室町時代の神長・守矢満実が残した史料の解読をもとに、その謎に迫っていきます。

「諏訪胎生学」― 中 世 諏 訪 と 縄 文 を つ なぐ「 大 地 ・ 子 宮 」の 思 想 ―

諏訪大明神、降臨す ―中世諏訪における密教と神の出会い―

◉開催日:2022年 10月 23日(日) 14:00~17:00(13:30開場、先着順 定員70名)

◉開催場所 :諏訪市・駅前交流テラス「すわっチャオ」会議室

◉講演テーマ:

諏訪流神道における「胎生学」的思想 (岩澤知子)

大地に描かれた縄文「胎芽」像が語るもの ―「人間を超えた人類学」〈諏訪流〉に向けて― (田中基)

<諏訪胎蔵会とは?>

「諏訪胎蔵会」は、中世諏訪の神仏習合史における「諏訪流神道」の研究を進めることを目的として、2021年3月に発足。神長・守矢満実が著した『諏訪大明神深秘御本事大事』の解読を中心に据えながら、中世日本の宗教思想史の中に諏訪信仰を位置付けるとともに、そこから生み出された「諏訪流神道」の独自性を明らかにすることを目指しています。

▶︎お問合せ:info.suwataizoukai@gmail.com