御 礼
2022年12月2日
謹啓 時下益々ご清祥のことと拝察申し上げます およそ二か月間にわたり、地域をあげて開催された「諏訪神仏プロジェクト―諏訪上下社神宮寺由来仏像一斉公開―」は、11月28日に諏訪大社下社秋宮にて催行された奉告祭をもって全日程が終了し、無事完結の運びとなりました。 明治以来150 年ぶりに、かつて神仏習合思想のもと諏訪上下社神宮寺に祀られていた 仏像や関係資料を、現在保有する寺社や博物館の協力により一斉公開するという歴史的な取り組みが実現できたことを、皆さまと共に喜びたいと思います。 期間中は、地元をはじめ全国から多くの方々が諏訪地域を訪れ、各寺院・神社・博物館を巡られました。普段あまり見ることがなかった仏像などに接することで、かつての諏訪信仰の姿や当時の人々の神仏への想いを感じることができたのではないでしょうか。また関連行事も数多く企画され、様々な体験を通して地域の歴史や伝統文 化の奥深さや面白さにも気づかれたことと思います。 今回の取り組みは、主として地域の歴史を紐解き理解を深めることを目指したものでしたが、多くの参加者・見学者にも恵まれる中で、日本古来の豊かな神仏習合の世界を身近に感じつつ現代社会を見つめ直す機会になったのかもしれません。 本プロジェクトの実施にあたり、貴重な所蔵資料の公開を決断されるなど全面的なご協力をいただいた諏訪大社をはじめとする参加各寺社と檀信徒・崇敬者の皆さま、 関連企画展を開催された博物館と資料所有者の方々、本事業に参画あるいは協力された各団体及びプロジェクト実施のため賛助のお申し出を頂戴した多くの企業・個人の方々、ご後援を頂いた各自治体・観光関係団体と関連イベントの企画実施に関わられた全ての方々、そして本一斉公開に参加し各寺社や博物館等をめぐり或いは見守ってくださった地域の皆さまと、諏訪を訪ねてくださった多くのお客様方に、心より御礼申し上げる次第です。誠にありがとうございました。
謹白
諏訪神仏プロジェクト 会 長 原 直正
同 賛助会 会 長 佐久秀幸