子どもの健康を願いドジョウを放つ『御射山社祭』

☑️2歳の子どもの健康を祈願する『はらやまさま』
☑️ドジョウの放流を体験してきました!
☑️オススメ!森の中にひっそりと佇む神社です

長野県諏訪郡富士見町にある諏訪大社上社『御射山社(みさやましゃ)』。
駐車場から鬱蒼とした森を抜けて行くと、拝殿が見えてきます。

ご祭神は建御名方命(たけみなかたのみこと)と国常立命(くにとこたちのみこと)

普段はほとんど人気がない神社です。僕は、心静かに過ごしたい時に訪れます。

中世時代、この周辺一帯【原山(はらやま)】は、『神野(こうや)』と呼ばれ、諏訪大社上社の社領でした。神野は「神様の御狩場」という意味で、一般の人は自由に入れませんでした。旧暦7月26日〜30日には多数の神官や武士が集まり、狩りを行って神に供え、豊作を祈願するという御射山社御狩(みかり)の祭事が行われていました。

<子どもの厄除・健康を祈願しドジョウを放流>

御射山社では毎年8月、数え年で2歳になる子どもの厄除や健康を祈願する『御射山社祭(はらやまさま)』が行われます。
人生最初の厄年になる子どもが、「食中毒や寝冷えなどで腹を病まぬように、そして知らぬ間に身についた罪や穢れをドジョウに託して川に流す」という風習だそうです。

こんな貴重な経験は、以前住んでいた東京ではできません。
(移住の記事はこちらです)

ということで、うちの愛斗も参加させていただきました。どのような流れだったのかご紹介します。

ご祈願

まずは受付で初穂料 3000円をお支払いし、ご祈願場所(拝殿)へ向かいます。

もうすでに地元の方々が集まっていました。親子3世代で来られている方が多かったです。地元にとって大切な神事なんですね。

※『ふるさと文化を語り継ぐ会』五味功さんと遭遇。写真を撮っていただきました。

「うちの愛斗が健康に育ちますように〜✨」

祈願が終わると、ドジョウを放流する場所へ!

ドジョウを放流

神社内を歩いて行きますと、『放生会』という看板が出てきました。

この神事が、単に子どもの厄除・健康祈願というだけでなく、生き物の命に感謝するという意味も込められています。

さらに歩いて行くと、会場が見えてきました。

ここで、ドジョウをいただきます。

…思ったより結構大きいです。ちなみに昔はウナギだったそうです。
ドジョウをすくい、透明なケースに入れます。

このドジョウを脇にある小川に放流します。

この小川の下流で待っていたら、たくさんのドジョウを捕まえられるなぁ…と、思うのは僕だけでしょうか…
放流場所には、写真を撮ってくださる方もいらっしゃいました。

一生に一回のことですから有り難いですね。
そして…

ドキドキしながら放流!!!「愛斗!幸せになっておくれ〜✨」
なんかこういうの良いですね〜地域で子どもたちの幸せを願える神事があるなんて!
神や自然への感謝、そして、地域との繋がり!東京に居た頃には無かったことかもしれません。夫婦でワクワクしました〜♫

※五味功さん撮影

初穂料(3000円)で頂けるもの
●穂守り
「大風にも折れぬカヤのように強く育ち、食べ物にも困らぬように」という願いが込められている。2本が1組になっていて、箸として使います。
●御守り
●御神供
●腹巻き

さっそく愛斗に腹巻きをしてみました…

…あんまり嬉しそうじゃない(笑)
「お腹が病みませんように✨」

帰ってきてから、ふと気づいた…
妻に促されて行きましたが、よくよく考えたら、一年早かったようです
また行かせて頂きます!
良い体験をさせて頂きましたm(_ _)m
(2019.8.29)
http://suwataisha.or.jp/misayamakigan.html

ちなみに茅野市でも子どもの健康を願う『虫倉祭』という神事があります。
記事はこちらです。(山にハサミを供える神事『虫倉祭』)

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のだオバさん。

放送作家。夢で「諏訪大社に行け!」と言われたのを真に受け、長野県茅野市に移住^_^余所者の目線を通して、諏訪・八ヶ岳エリアの魅力を発信!花好きから「あいつオジさんのくせに、オバさんっぽいな」と言われ『のだオバさん』に…。天然の妻・フリーアナウンサー谷岡恵里子は相当ヤバい(笑)
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