諏訪大社上社『前宮』の良さをご案内!本殿から御柱まで!【後半】

☑️「諏訪信仰の発祥の地」と伝えられる大切な場所『前宮』
☑️なぜ御柱は建てられるのか!?調べてみました。
☑️本殿から御神木まで、ステキなお散歩コースをご紹介!
のだオバさん(僕)は、前宮が好きすぎて東京から移住しました。現在は、ご縁あって前宮の御柱が見える家に住まわせて頂いています。
前回は、御朱印や上社の重要な神事『御頭祭(おんとうさい)』の話をさせて頂きました。
※詳細はこちらです。『諏訪大社上社前宮が好きすぎて引っ越して来ました!前宮の良さをご案内します!【前半】』
後半では、自然の気に満ち溢れた本殿や、御柱の話、周辺の巨木もご紹介します!

<清々しい本殿巡り、御柱の秘密に迫る!>

前宮史蹟案内図より

前回は、前宮の中腹にある『御室社』までお話しました。本殿に向かって進んで行きましょう!

境内から道を挟んだ向かいにある御室社

御室社から本殿に向かう途中に、見て頂きたいものがあります。それはこちら!

右の大木が御室社。

茅野市の『縄文マンホール』!!
茅野市は国宝の土偶2体(仮面の女神・縄文のビーナス)が出土しているんです。すごいでしょ!

だからマンホールに土偶が描かれているんですね。
今、改めてマンホールを見ると…茅野を盛り込んだなぁ〜と感じます。八ヶ岳、ピラタス蓼科ロープーウェイ、白樺(市の木)、ニッコウキスゲ…藁葺きは、泉野にある『穴倉』かしら!?
諏訪6市町村には色んなマンホールがありますので、見て回るのも楽しいと思います。

このマンホールのすぐ右側にあるのが、6月27日に出来たばかりの都市公園『前宮水眼広場』です。

うちの子どもが大好きなお散歩コースになっています。週末には地元の方がつくる美味しいランチも食べられます。(※詳細は、次回の『諏訪旅』で書きます)

さあいよいよ本殿です!水眼広場から200mほど登って行くと見えてきます。

道中に、また縄文マンホールを発見!

こちらが本殿です。左右に建つのが御柱です。

御祭神は、建御名方命(タケミナカタノミコト)と、そのお妃である八坂刀売命(ヤサカトメノミコト)で、この前宮の奥に墳墓があると言われています。

手水舎は、近くを流れる『水眼(すいが)』の清流です!

水眼(すいが)

僕はこの水眼が気に入っています!手水舎が清流って良いですね〜♪

そして、初めて来た方が気になるのは『御柱』の存在でしょう。僕も初めて見た時はビックリしました!

前宮一之御柱(本殿に向かって右手前)

一之御柱は直径約1m、長さ約17m、重さ約10tのモミの木。二、三…となるにしたがって短くなる。

御柱祭とは、7年に1度(寅と申の年)に諏訪明神の御霊代を奉安している宝殿の造り替えと、山から切り出したモミの木を人力のみで曳き、社殿の四隅に曳き建てるという神事です。

前宮二之御柱(本殿に向かって左手前)、奥に見えるのが三之御柱

前宮三之御柱(本殿の左奥)

前宮四之御柱(本殿の右奥)

なぜ御柱を四隅に建てるのでしょうか!?
約1200年前、桓武天皇の時代にはすでに始まっていたと言われる御柱祭ですが…実は、御柱を建てる理由は明確になっていないそうです。そこで『おんばしら館 よいさ』のスタッフの方に、10以上ある説の中で、3つの有力説を伺いました。

●神域を示す
社殿の四隅に建てることで、東西南北を守り神域をつくる。

●式年の社殿造営の代わり
御柱祭の正式名称は『式年造営御柱大祭』。伊勢神宮は20年毎に社殿を建て替えるが、諏訪大社では宝殿と御柱を建て替える。

●依り代
御柱の先端を三角に切落とししているのは、神を降ろすため。(御柱が諏訪明神そのもの)

なるほど!という感じです。

それでは角度を変えて、江戸時代まで神仏習合で仏教色が強かったと言われる諏訪エリアですが、仏教からは御柱をどのように捉えているのでしょうか!?『仏法紹隆寺(諏訪)』の宥全住職に伺いました。

宥全住職 晋山式(住職就任式)より

「密教では四橛(しけつ)と言い、4隅に杭を打ち、その内側に結界を張ります」とのことでした。実際に結界を張って御護摩をしている写真をいただきました。

仏法紹隆寺 御護摩堂

なるほど!神域を示すと近い感じですね!

ちなみに諏訪市博物館の御柱説明コーナーに、『ネパールの柱祭り』の動画が流れていました。山から大木を切り出して里まで曳く様子がソックリでした。その道中で「山から聖なる力が宿った柱を降ろす」という説明がありました。

諏訪市博物館 足湯もあります︎

あと僕が気になったのが、御柱に欠かせない『木遣り(きやり)』の歌詞です。

木遣りの様子。お舟祭りより(2018.8.1)

木遣りの説明は、『下諏訪町木遣保存会』のW E Bサイトにありました。
「御幣(おんべ)を高くかかげ、天まで抜けるような澄んだ声で曳行の安全を願い、人々に勇気と力が出る様に唄います。その木遣りで人々の心が一つになり、御柱が動くのです」
その木遣り唄の一つ『山の神様をお迎えする綱渡りの唄』の一節です。
「奥山の大木 里に下りて神となる」と…。う〜ん深いです!

移住してたった3年半、御柱祭も経験していない僕には深すぎて辿り着けない領域です…。正解は一つではないかもしれませんし、時代や宗教的背景から見れば、どれも正しいのかもしれません。
ただ分かっていることは、諏訪エリアの人たちが諏訪大社を愛し、御柱祭を愛し大切にしていることです。神奈川県川崎市で生まれ育った僕には無い感覚です。正直うらやましいですね。
20万人以上の氏子が参加するという天下の大祭『御柱祭』は令和4年に行われます。すごく楽しみです!

<自然の気が溢れる本殿と巨木に出会う>

そんな御柱を感じながら、本殿の周りを歩くことができます。

本殿の塀に沿って左からまわって行きます。

本殿の左側。奥に見えるのが三之柱。

社殿

社殿の奥

くるっと裏側へと回れます。

本殿の裏側。三之御柱から四之御柱を望む。

本殿の裏側。

とてもステキな空間です♪子どもとよく散歩しています。さらには、10分ほど歩いて御神木『峰たたえのイヌザクラ』まで行くこともあります。

三之柱を右手に見ながら坂を登って行くと、右手に曲がれる山道とぶつかります。

こちらを右に曲がり細い山道を歩いて行きます。

この辺りから前宮を見下ろすと、一之御柱と四之御柱が望めます。

さらに杉林を登って行くと、大木が見えてきます。

こちらが樹齢推定200年、山地に自生するバラ科のイヌザクラです。かなり風格のある木です。

この木は『諏訪上社物忌令之事』に記載のある諏訪七木の一つで、古くからこの場所で神事が行われてきたそうです。

諏訪エリアには、このように神様を降ろす巨木や巨岩がいくつもあります。そういう場所を散歩がてらに見てまわるのも良いかもしれません。癒されると同時に、自然に畏敬の念を抱き、感謝して生きてきた先人の想いを感じることができます。

巨大な小袋(おふくろ)石。前宮から徒歩20分くらい。

僕が好きな前宮は…まだまだ紹介しきれていません。もっともっと深いです!勉強してさらに深まりましたら、ご紹介させて頂きます!
次回は、うちの子どものお散歩コース、前宮にできた『前宮水眼(すいが)広場』をご紹介します!地元の方々が作る郷土料理ランチなど。お楽しみに!

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のだオバさん。

放送作家。夢で「諏訪大社に行け!」と言われたのを真に受け、長野県茅野市に移住^_^余所者の目線を通して、諏訪・八ヶ岳エリアの魅力を発信!花好きから「あいつオジさんのくせに、オバさんっぽいな」と言われ『のだオバさん』に…。天然の妻・フリーアナウンサー谷岡恵里子は相当ヤバい(笑)
https://peraichi.com/landing_pages/view/noda/

 

SPOT INFORMATION

諏訪大社 上社前宮

古きに囲まれた石段を登ると、山の中腹に現れる上社前宮は、諏訪信仰発祥の地と伝えられている。その昔は諏訪大社の祭祀をを司る大祝の居館をはじめ、多くの建物によって校正されていた。本殿を取り囲むように建つ4本の御柱がよく見える。所在地:

住所
茅野市宮川2030
電話番号
0266-52-1919
交通
電車:JR上諏訪駅下車 タクシー20分 JR茅野駅下車 タクシー10分 自動車:中央自動車道諏訪ICより7分

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